ランディングページが失敗する13の要因と対策
今回紹介するのは、ランディングページが失敗する原因と対策です。
せっかく制作したランディングページも、成果が上がらず運用費ばかりがかさむようでは非常にもったいないですよね。本来ならば販促につなげ実績アップに貢献してくれるはずなのに、なぜか効果が出ない…
そんなときは何かしらの原因が潜んでいる可能性があります。今回はそのヒントになれるよう、網羅的にまとめいきます。
それではさっそく紹介していきましょう。
ランディングページが失敗する要因と対策
1. 5秒で訴求ができていない
よく言われるのが「5秒で訴求出来ないランディングページは失敗する」ですが、これはランディングページ内におけるファーストビューでユーザーの興味を引き付けられていないという意味です。ユーザーのエンゲージメントはファーストビューで一気に決定し、その後を読み進めていくかどうかが決まります。
原因としては、キャッチが弱かったり権威付けがされていなかったりなど様々な要因が考えられます。
対策
まずは、ファーストビューをユーザー視点に立ってじっくりと分析してみてください。「自分が読む側だったらこのファーストビューを見て読み進めたいと思うか?」という視点で考えれば、自然と見えてくるものがあります。
2. 購入のハードルが高い
商品が高価ケースでよくある要因ですが、動線設計がきちんとなされていないがために購入のハードルが高くなってしまっている可能性があります。例えば5,000円の商品と30,000円の商品があったとして、5,000円なら即購入する許容範囲だとしても、30,000円となると躊躇してしまう方が多いと思います。
このように購入のハードルが高いと即購入に至らず、ユーザーの興味・関心は次第に減少していき販売機会を逃してしまうのです。
対策
購入までのステップを設けましょう。商品が高価な場合は「無料体験」「無料お試し」、または「資料ダウンロード」で情報を提供するなど段階的な動線設計が必要です。
商品価格が高いほど購入期間が長期化するので、長期的な目線でランディングページを制作することが重要となります。
3. ターゲットが定まっていない
意外と多いのがこの「ターゲットが定まっていない」という要因です。どんなユーザーに見てほしいのか?または購入して欲しいのか?ターゲットがきちんと定まっていなければ、適切なメッセージを伝えることもユーザーをランディングページに誘導することも出来ません。
対策
ターゲットの設定はランディングページで成果を上げるための基盤になります。ペルソナを作成し、カスタマージャーニーマップを作成することで自然と訴求ポイントなどが見えてきます。
4. 広告のキャッチとページがアンマッチ
ランディングページへ誘導するための広告が過剰だったり、あまりにかけ離れた内容ではユーザーがアクセスした際にげんなりして瞬時に離脱してしまいます。つまり、ランディングページと広告はしっかりと整合性が取れていないといけないのです。
対策
広告のキャッチは表現を抑え、ランディングページの内容とマッチしてるものを制作しましょう。ランディングページ内のキャッチを使用すると自然と整合性が取れます。
5. テキストが多すぎる、または少なすぎる
ランディングページではテキストが多すぎても少なすぎてもいけません。テキストが多すぎるとユーザーは拒否反応を起こしてしまい、少なすぎると訴求性がなくなってしまいます。
対策
これは対策がなかなか難しい要因であり、ランディングページごとに最適なテキスト量が異なります。対策としては改善と効果検証を繰り返すことですね。また、テキスト量の多いページと少ないページの2つを用意し、ABテストを実施するのも効果的でしょう。
6. 画像が多すぎる、または少なすぎる
テキスト同様に画像も多すぎ、少なすぎは失敗する要因となります。画像が多いとガヤガヤしてしまって何をアピールしたいランディングページなのかが不明確になり、少ないとビジュアル性にかけユーザーの離脱を招いてしまいます。
対策
こちらもテキスト同様に改善と効果検証の繰り返し、そしてABテストの実施で対応しましょう。
7. 登録ボタンが最下部にしかない
数多くあるランディングページのほとんどが縦長タイプのものとなりますが、最下部までスクロールするにはそれなりの労力があります。もしも登録フォームが最下部にしかなかったら、ファーストビューでエンゲージメントを高めたユーザーであっても途中で離脱する可能性ありです。
対策
ランディングページによってはページ上部に登録フォームを配置しているものもあるほど、登録ボタンは早々に登場させておく必要があります。最低でもページ中部には登録ボタンを設置し、1つのみでなく適宜設置してください。
8. CTAボタンが不適切
CTA(Call to Action)ボタンとは購入や登録を促すボタンなのですが、これが不適切な場合CVR(コンバージョン率)が大幅に低下してしまいます。背景色と同系統で目立たなかったり、ただの登録ボタンとしてしか配置していなかったりなど原因は様々です。
対策
CTAボタンの色は背景色と同系統ではなく、反対色にするのがセオリーです。また「登録」や「購入」とだけ書かれたボタンを設置するのではなく、「購入はこちらから」や「クリックで今すぐ登録」など、CTAボタンを押すことでどのようなアクションが発生するのかを明確にすると効果的です。
9. 入力フォームが最適化されていない
ランディングページ自体ではなく、登録や購入のための入力フォームに問題があるケースです。入力項目があまりに多いユーザーにストレスがかかるフォームだと、せっかくの販売機会を逃してしまいます。
対策
入力項目を極力減らしたり、必須項目と任意項目を分けたりなど様々な対策を取ることができます。ちなみに入力フォームを改善することをEFO(エントリーフォーム最適化)と言います。
10. CPIが設定されていない
CPIとは「重要評価指標」のことであり、いわばランディングページにおける目標です。月間どれくらいの流入数やコンバージョン数を設定するかによって、その後の施策などが変わってきます。実はこのCPIが設定できていないがために適切な施策が取れず、失敗しているランディングページが多く存在するのです。
対策
対策としてはもちろんCPIを設定することですが、単に「これくらいのコンバージョンが欲しいな~」で決めてはいけません。あくまで「適切なCPI」設定することが大切です。そのためにはランディングページで提供しているサービス・商品の市場分析から始まり、競合調査などを実施して現実的なCPIを設定しましょう。
11. ランディングページが放置されている
ランディングページを制作したこと自体に満足してしまい、その後の改善が一切ないために失敗するケースは珍しくありません。こんなケースに限って「何で成果が上がらないんだろう?」を頭をひねりがちですが、いきなり成果の上がるランディングページの方がむしろ稀です。
対策
ランディングページは「作ったら終わり」ではなく、その後継続的にPDCAサイクルを回すことで初めて成果が上がります。激しく変動するユーザーニーズを捉え、常に施策の実施と効果検証を繰り返す根気が必要です。
12. 検索キーワードとの整合性が取れていない
ランディングページでは検索エンジンからの自然流入が多くのコンバージョンを占めるのですが、検索キーワードとの整合性が取れていないとターゲットに訴求することができないので失敗する要因となります。極端な話、サプリメントを売りたいのにご当地グルメに興味があるユーザーを集めてもしょうがないということです。
対策
まずはユーザー視点に立って「自社サービス・商品の潜在顧客は何を検索するか?」を考えてみてください。キーワードをいくつか洗い出したら精査し、1~2つに絞りましょう。適切なキーワード設定ができていれば成果は自然と後から付いてきます。
13. SEOに頼り切っている
検索結果の上位にランディングページを表示させるのは非常に効果的であり大切なことですが、SEOばかりに頼って自然流入のみでは十分な成果が得られません。
対策
リスティング広告、Twitter広告、Facebook広告、アフィリエイト、ブログなどなど、様々なチャネルと組み合わせることでリーチ数を増やしランディングページの効果を最大化することができます。
まとめ
皆さんのランディングページではいずれか一つでも当てはまるものはあったでしょうか?「あ、これうちのランディングページだ…」と思った方は、早急に対策を取る必要があります。また、成果の上がるランディングページに仕上げるためには、迅速に施策の実施と効果検証を繰り返すことができるツールが必要です。
統合マーケティングプラットフォームであるHubspotなどは分析から施策の展開、効果検証までワンストップで行うことができるのでおすすめです。 HubSpotについてまとめたEブックをご用意しています。ぜひご覧ください。