facebookのストーリーズ広告とは?特徴3つと宣伝効果を出す5つの方法!
facebookのニュースフィードには、画像や動画、スライドショーを使った広告を配信できます。ニュースフィードの広告は、ユーザーの友達やユーザーがフォローしているfacebookページの投稿と混ざって表示されるので、目に留まりやすいのが魅力です。
しかし、その広告の内容がユーザーにとって魅力的でないと、わざわざ手を止めて見てくれません。むしろ、「ちょっとうざったいな」と思われて広告を非表示にされてしまうこともあります。
多くのユーザーがいて拡散力のあるfacebookにせっかく広告を配信するなら、少しでもユーザーの印象に残るような広告を配信したいですよね。
そんなときに活用したいのが、facebookのストーリーズ広告です。ストーリーズ広告であれば、広告への注目度がアップし、かつ、ユーザーに商材の購入や問い合わせといったアクションを促せる可能性も高まるからです。
本記事では、facebookのストーリーズ広告の特徴や宣伝効果を高めるストーリーズ広告の出し方をご紹介します。
※本記事のスクリーンショットや公式ヘルプページ情報は、2019年5月時点のものです。今後のアップデートにより、画面が変わる可能性があります。
1. facebookのストーリーズ広告は2018年9月から配信されている
facebookでストーリーズを見ているとき、次のような投稿が配信されていることに気付いた人もいるのではないでしょうか?
イメージ引用元:facebook newsroom 『世界中のすべての広告主向けにFacebookストーリーズ広告の提供を開始』
※イメージは、英語版広告サンプルです。
上記のイメージのように「広告」や「詳しくはこちら」というような文字が入っている投稿は、広告です。ストーリーズで見られる広告は、facebookページを持つ企業や個人でビジネスをしている人が作成し、商材を宣伝したいターゲットに配信されているものです。
ストーリーズは、もともとはfacebookが傘下に持つInstagram(インスタ)で高い人気を誇っていた機能でしたが、2017年にfacebookにも搭載されました。
そして2018年9月、このストーリーズに広告を出せるようになりました。このため、ストーリーズを見ているときに広告を目にする機会も増えてきているのです。
2. facebookストーリーズ広告の特徴3つ
facebookのストーリーズ広告には、主に次の3つの特徴があります。
2-1. ユーザーの利用率が高く関心を引きやすい
facebookのストーリーズ広告は、ユーザーの関心を引きやすいです。なぜなら、facebookのストーリーズは、人気が高くユーザーの利用率が高いInstagramのストーリーズと同様の機能を持つからです。
facebookは、facebookのストーリーズは全世界で毎日5億以上の人に利用されていると言及しています。
また、facebookが2018年に行ったストーリーズの利用者調査によると、調査対象者18,000人(世界12カ国にいる13~54歳の人)のうち、半数以上がストーリーズ広告の広告主が運営するWebサイトへ訪問したり、宣伝されていた商品を購入したりしているそうです。
このため、利用率の高いストーリーズに広告が配信されれば、ユーザーの目に留まる確率も高まるといえるのです。
その広告が魅力的で訴求力の強い内容であれば、ユーザーにインパクトを与えて関心を引かせることも可能になるでしょう。
【参照元】
- facebook business 『ターゲット層が利用する場所に表示される没入感の高い広告でストーリーを伝えましょう。』
- facebook business 『Why Stories is a Format that Can Help Marketers Promote Brands』
2-2. フルスクリーンで印象に残りやすい
facebookのストーリーズ広告は、フルスクリーン(スマホの画面いっぱい)で表示されるため、ユーザーの印象に残りやすいです。
イメージ引用元:facebook business 『ストーリーズ広告で宣伝: スピーディーで没入感の高いフルスクリーンフォーマット』
facebookによると、アメリカ人のストーリーズ利用者の約7割がストーリーズを見ていると新鮮な体験ができて、その世界に入り込んでしまうと答えたそうです。
また、利用者の約6割は、ストーリーズに流れる画像や動画は、リアリティがあって親近感を覚えるとも回答したそうです。
ニュースフィードに表示される広告のクリエイティブは、1投稿の中に表示されるのでサイズに限りがあり、魅力的なクリエイティブであってもその魅力が伝わりにくいこともあります。
一方、ストーリーズはフルスクリーンがデフォルトなので、訴求したいことが伝わりやすいですし、一種のコンテンツとして楽しませることも可能になります。
このため、ストーリーズ広告はユーザーの印象に残りやすくなるのです。
参照元:facebook business 『ストーリーズ広告で宣伝: スピーディーで没入感の高いフルスクリーンフォーマット』
2-3. 目的別の広告を作成できアクションを促しやすい
facebookのストーリーズ広告はマーケティングの目的に合わせて作成できるため、ユーザーのアクションを促しやすいです。
ここでいう「マーケティングの目的」というのは、「ストーリーズ広告を配信して期待する成果」のことです。
ストーリーズ広告を始めとしたfacebook広告は、「広告マネージャ」というfacebookが無料で提供している広告の操作関連ツールで作成します。
この広告マネージャで広告を作成する最初のステップで、マーケティングの目的を選ぶようになっているのです。
選べるマーケティングの目的は全部で11点ありますが、ストーリーズ広告として配信できるのは、次の7つの目的です。
【認知】
1. ブランドの認知度アップ
自社のブランドに対し興味・関心がありそうなユーザーに広告を配信し、認知度を高めたいときに選択
2. リーチ
ユーザーの多くに広告を配信し、認知度を高めたいときに選択
【検討】
3. トラフィック
ユーザーを自社のホームページへ誘導してアクセス量を増やし、自社の商材の詳細を理解してもらいたいときに選択
4. アプリのインストール
自社が開発しているアプリをユーザーにインストールすることを促したいときに選択
5. 動画の再生数アップ
商材の紹介・宣伝の動画の再生数を増やしたいときに選択
6. リード獲得
商材に興味・関心のあるユーザーのメールアドレスなどの情報を取得したいときに選択
(商品やサービスの資料請求やメールマガジンの購読登録などを促すときに選択)
【コンバージョン】
7. コンバージョン
商品の購入やサービスへの問い合わせなどの行動を促したいときに選択
広告マネージャでマーケティングの目的をと広告のターゲット、そして広告の配置場所を設定するところで「自動配置」を選ぶと、最初に選んだマーケティングの目的が達成されるよう、facebook側が広告の配置場所を決めてくれます。
このためfacebookの広告は、アクションを促してくれそうなターゲットユーザーのもとに届きやすい、といえるのです。
3. facebookストーリーズ広告の宣伝効果を出す5つの方法
ユーザーの目に留まりやすく、印象にも残りやすいfacebookのストーリーズ広告ですが、そのストーリーズに出す広告に一工夫加えると、さらに訴求内容が伝わりやすくなります。
ここで、facebookのストーリーズ広告の宣伝効果を出す5つの方法をご紹介しましょう。
3-1. クリエイティブは要件に従って作る
ストーリーズ広告には、画像と動画の2つのクリエイティブ(メディア)を使えます。
各クリエイティブは次の要件に従って作ると、facebookのストーリーズへ正常に広告を配信できます。
【画像の場合】
※1. アスペクト比のイメージは、以下を参考にしてください。
イメージ引用元:配置でサポートされるアスペクト比
- “Full Landscape”:フルスクリーンの横長
- “Square”:正方形
- “Vertical”:縦長
- “Full Portrait/Vertical”:フルスクリーンの縦長
※2. 文字が画像内の文字の20%を超えると、facebookの広告ポリシーに違反することになります。
広告ポリシーに違反すると、facebookに広告が配信される回数が減るなど、パフォーマンスが低下する場合があります。
【動画の場合】
3-2. 動画を使う
広告のクリエイティブを動画にすると、ユーザーの心をつかみやすくなります。
2. facebookストーリーズ広告の特徴3つでも説明した通り、ストーリーズ自体がフルスクリーンで表示されるので、動画にすれば躍動感が出てインパクトを与えられるからです。印象に残るような動画を使えば、商材の特徴の理解が深まって認知度アップにつながります。
ただ、商材によっては動画で宣伝するのが難しい場合もあるでしょう。そんなときは、スライドショーを広告に起用すると良いです。
商材の画像が複数枚用意されているのであれば、その画像をつなぎ合わせてスライドショーを作りましょう。スライドショーにすると動きが出て、1枚画像の広告より印象に残りやすくなります。
そしてスライドショーは、ストーリー仕立てにして作成すると訴求内容が伝わりやすくなります。
3-3. 動画は長さを15秒以内にする
ストーリーズ広告に動画を使う場合、長さは15秒以内にすると良いです。
15秒という長さは、facebookが推奨している動画の長さになります。動画の長さを短くして訴求内容をコンパクトに詰めた方が、ユーザーが最後まで動画を観てくれて広告のパフォーマンスが良くなると、facebookは言及しています。
そして、この15秒動画の最初の1.7秒で商材の紹介をして、インパクトを持たせると効果的です。
広告は、ユーザーが一度興味をなくすと目に留めてくれなくなるものですし、非表示にもされてしまうものです。訴求内容も長さもコンパクトにすれば、ユーザーが広告内容すべてを見てくれる可能性が高まります。
参照元:facebook business 広告ヘルプセンター 『Creative Best Practice For Stories』
3-4. 動画は音声なしでも楽しませる
ストーリーズに配信する動画広告には音声を入れることができますが、音声がなくても楽しめる動画広告を作ることも大切です。ユーザーがストーリーズを見る場所として、自宅以外に外出先も考えられるからです。
音声付きの動画の方が広告への関心度を高められるという事実もありますが、音声を聴けない状況でも印象に残るような動画広告作りも大切になってきます。
商材の特徴や宣伝したい内容が分かるような動画を作ったり、広告ポリシーに違反しない程度にテキストを入れたりして、ストーリーズ広告にユーザーを惹きつけましょう。
イメージ引用元:facebook business 広告ヘルプセンター 『Creative Best Practice For Stories』
ストーリーズ広告ではありませんが、facebookのニュースフィードで音声なしでも楽しめる広告を配信して成功した事例をTENJUKU掲載の以下の記事でご紹介しています。
興味がありましたらご覧ください。
★facebookの動画広告とは?宣伝効果のある動画広告の特徴5つ!
→3-4. 音声がなくても伝わる動画広告
3-5. 投稿のような広告を作成する
イメージ引用元:facebook business 広告ヘルプセンター 『ストーリーズ用クリエイティブのベストプラクティス』
ストーリーズには、ユーザーが投稿するような広告を配信すると効果的です。投稿のような広告は、ユーザーに広告を身近に感じてもらいやすくなるからです。
実際、ユーザーに親近感湧かせるような広告を出したところ、コンバージョン(商品購入やサービスへ問い合わせなどの成果)を得られたという事例は多いです。
確かに画像や動画といったクリエイティブは見栄えが良いのがウケますし、そのほうが話題になって商材の認知度も高まりやすいです。
しかし、作り込み過ぎた広告よりも、「日常生活のこのシーンでこの商材が使えますよ」といった商材の活用シーンを入れた広告の方が、ユーザーの心を惹きつけやすいです。
もともとストーリーズは、リアルタイムの出来事を24時間という限定された時間で画像や動画を使ってシェアする機能です。
このため、配信する広告も日常生活をイメージさせるようなクリエイティブを採用したほうが良いでしょう。
facebookのストーリーズ広告ではありませんが、商材を使ったユーザーの投稿画像をつなぎ合わせてInstagramの動画広告を作った企業の事例を、TENJUKU掲載の以下の記事でご紹介しています。
気になる方はご覧になってみてください。
★インスタ広告の種類は4つ!特徴と種類別成功事例を紹介!
→5-2. 動画広告の事例
4. facebookのストーリーズに広告を出す方法
ストーリーズ広告に限らず、facebookに配信する広告は、広告マネージャを使って作成します。
広告マネージャを使って広告を作成し配信するには、次のステップを踏む必要があります。
- 広告マネージャの広告アカウント内でキャンペーンを作成する
- 広告セットを作成して、広告の配信先(配置)に「Facebook ストーリーズ」を含める
- 広告のクリエイティブを設定する
【注意】
広告マネージャでは、facebookのストーリーズにのみ広告を配信させるという設定はできません。
facebook ストーリーズを配置として使用するには、FacebookフィードまたはInstagramストーリーズのどちらかも設定しないといけません。
広告の配信場所について詳しくは、facebook business 広告ヘルプセンター 『配信システムについて: 配置』で説明されているので参照してください。
5. まとめ
facebookのストーリーズ広告は、facebookのストーリーズに掲載される広告のことです。
スマホなどのモバイル機器で見るとフルスクリーンで表示されるため訴求内容が伝わりやすく、インパクトも与えられてユーザーの心に届きやすいのが特徴です。
そんなfacebookのストーリーズ広告の効果を出すには、次の5つを意識して広告を作ると良いです。
- クリエイティブは要件に従って作る
- 動画を使う
- 動画は長さを15秒以内にする
- 動画は音声なしでも楽しませる
- 投稿のような広告を作成する
これからますますfacebookでストーリーズを利用するユーザーは増えると予想されます。
注目度の高いストーリーズに広告を出して、商材ブランドの認知とコンバージョンを実現させましょう!