士業の集客に不可欠な5つの集客手法を徹底解説!
弁護士や税理士、社労士などの士業は、高収入が期待できる人気の職業です。経験を積んで独立開業する方も少なくありませんが、集客がうまくいかず悩んでいる方が多いのも事実です。
そこで、本記事では士業で効果的な集客方法をピックアップして解説します。集客に悩んでいる方、今後独立しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
士業の現状
士業とは、弁護士や税理士など専門分野に特化した知識や技術を有する職業を指します。士業と呼ばれる職業は10以上ありますが、中でも弁護士や弁理士、税理士、社労士、司法書士、行政書士、海事代理士、土地家屋調査士は8士業と呼ばれています。
これら8士業は、難関といわれる国家試験に合格しなければ資格を取得できません。資格を取得するには膨大な勉強時間が必要ですが、取得すれば専門領域において活躍でき、経験を積めば独立開業も可能です。
安定した高収入を狙えるため、士業は人気が高く、年々登録者数は増えています。「日本弁護士連合会の弁護士白書2019年版、隣接士業の人口の推移」では、2010年に28,789人だった弁護士が、2019年には41,118人となっています。
https://www.nichibenren.or.jp/library/pdf/document/statistics/2019/1-3-7_2019.pdf
弁護士に限った話ではなく、弁理士や税理士、司法書士など、ほぼすべての8士業において登録者数は増加しているのです。登録者が多いということは、それだけライバルが多いことを意味します。優秀なライバルたちに勝ち、収益を拡大するには豊富な知識と経験を有するだけでなく、集客のスキルも必要なのです。
さらに、我が国の人口が減少している現状も、士業が売上を伸ばしにくい原因のひとつです。総務省が発表した「我が国の人口及び人口構成の推移」を見ると、日本は2008年をピークに人口がどんどん減少しています。2050年には、総人口が1億人を切るともいわれており、士業を取り巻く環境はさらに厳しくなると考えられるのです。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd101100.html)
士業を成功に導く4つの集客方法
優秀なだけでは、収益の拡大は望めません。どれほど優秀で経験豊富な方でも、集客する術をもたない限り収益の拡大は図れないでしょう。ここでは、士業を成功へ導く4つの集客方法をご紹介します。
ホームページの開設
士業に限らず、現代社会でビジネスを行う上でホームページの開設はもはや必須だといえます。だれもがネットを利用する時代となった昨今では、弁護士や社労士を探すときも多くの人がネットでリサーチします。ネット上にホームページがなければ、だれもあなたのことを見つけてくれません。
ホームページには、サービスの内容や強み、料金、問い合わせ先などを記載しましょう。特に、特定の強みがあるのなら前面に押し出すべきです。「交通事故に強い弁護士」「相続に関して実績のある税理士」「風俗業許可に強い行政書士」などと、具体的に記載しましょう。
複数の強みがあるケースでは、複数のホームページを運営することをおすすめします。交通事故と離婚に強い弁護士なら、それぞれに特化したサイトを作成するのです。それぞれの強みを個別にアピールできるサイトを作れば、ユーザーからは「その道の専門家」だと認識してもらえます。たとえば、離婚を考えているユーザーがページを見たときに、交通事故関連の情報が同じ量掲載されていれば、それは不要な情報であり、専門性が低いと判断されてしまうおそれすらあるのです。
また、ホームページは開設すれば終わりでなく、集客へ結びつくようSEO対策を行う必要があります。SEO対策を行うことで、特定のキーワードで検索されたとき、サイトが上位表示される確率が高くなるのです。
たとえば、名古屋で弁護士業を営んでおり、交通事故問題に強いのなら、「名古屋 弁護士 交通事故」といったキーワードをサイト内に盛り込みます。サイト内にブログなどの文章のコンテンツを掲載するのなら、そのなかにも検索してほしいキーワードを盛り込みましょう。
リスティング広告
リスティング広告は、代表的なWeb広告の一種です。検索連動型広告とも呼ばれ、設定したキーワードで検索されたとき、上位に広告を表示できます。Yahoo!やGoogleで検索したとき、ページ上部に「広告」と記載された検索結果が複数表示されますが、あれがまさしくリスティング広告です。
リスティング広告のメリットは、短期間で上位表示が可能なことです。SEO対策を施しても、上位表示されるには時間がかかります。競合の多い業種や職種なら、対策をしても上位表示されないことは珍しくありません。一方、リスティング広告は費用こそかかるものの、高い確率で上位表示が可能です。
SNS集客
SNSも集客に必須のツールです。事実、士業で活躍している多くの方が、SNSを活用して集客につなげています。SNSは無料でさまざまな情報を発信でき、内容によっては多くの方にシェアしてもらえるため、コストパフォーマンスがよいのです。
SNSで集客につなげるには、投稿する内容が大切です。集客をメインに考えるのなら、だれもが興味をもたないような日常の気づきや私生活などは投稿すべきではないでしょう。専門家としての意見や役立つ情報を中心に発信すれば、多くのユーザーに見てもらえる可能性が高まります。
また、SNSはユーザーと交流できるのも魅力のひとつです。SNS上でやり取りを行うことにより親近感を抱いてもらえ、信頼を得やすくなります。そこから相談、依頼へとつながる可能性は十分あるでしょう。
ひと口にSNSといっても、TwitterやFacebook、Instagram、YouTube、LINEなどたくさんあります。士業の集客目的であることを考えれば、おすすめはFacebookです。実名登録が基本であるため、信頼性が高まるからです。費用は発生しますが、Facebook広告も検討してみましょう。年齢や性別でターゲティングできるため、ピンポイントで訴求できます。
また、最近ではYouTubeを使って集客に結びつける手法も注目を集めています。弁護士による法律の解説動画が有名ですが、ほかの士業も専門知識を活かしてさまざまな情報を発信しています。
YouTubeを活用するのなら、動画の撮影や編集技術も必要です。また、現在ではYouTubeを活用する士業の方が増えたため、差別化を図る工夫もしなければなりません。楽しんで観てもらえる工夫、ユーザーを飽きさせない努力も必要になるでしょう。
ポータルサイト
「弁護士ドットコム」や「サムライウェブ」に代表されるような、士業のポータルサイトも数多く存在します。このようなポータルサイトへ登録するのも、集客効果が期待できます。
たとえば、弁護士ドットコムなら、弁護士へ相談したい方がアクセスするため、モチベーションの高いユーザーに見つけてもらえる可能性が高まります。認知度がアップし、窓口が増えることからホームページへの流入も期待できるでしょう。
ただし、当然ながらこれら各士業のポータルサイトには、同業者が大勢集まっています。そのため、必然的に競争が激しくなるのはデメリットといえるでしょう。同じような「交通事故に強い弁護士」なら、より経験や実績が豊富な方にお客様が流れてしまう可能性があるのです。たくさんいるライバルたちのなかから選ばれるためには、ほかの同業者にはない独自の強みを打ち出さなければならないことに留意しましょう。
オフライン集客もまだまだ有効
インターネットが発達し、スマホが普及した現代では、オンラインによる集客が主流となりました。事実、士業として活躍している方のなかには、オンライン集客しか実践していない方も多くいます。
ネットの利用率は年々増加していますが、全員がネットでリサーチをしているわけではありません。特に、高齢者のなかにはネットをまったく利用したことがない方もいます。若い方のなかにも、少数ではあれネットを利用しない方はいるため、このような方たちへもアプローチできるよう、オフラインでの集客にも力を入れる必要があります。競合から漏れたニーズをすくい上げることにつながるからです。
オフライン集客の手法として代表的なのは、チラシの配布です。オンライン集客が主流となった現代においても、チラシを使った集客はさまざまな業界で採用されています。士業においても、新聞の折り込みや、ポスティングなどでチラシを配布している方は少なくありません。
また、看板広告も代表的なオフライン広告の一種です。人目につく場所へ看板を設置すれば、日々多くの人に見てもらえるため、いわゆる刷り込み型のアピールができます。弁護士の看板なら、それを日常的に見ていた方が弁護士のサービスを必要としたとき、「そういえば毎日見るあの看板は弁護士事務所のものだったな」と思い出してもらえます。
ほかにも、電車やバスの中吊り広告や新聞、雑誌への広告出稿など、さまざまな手法があります。オンラインだけでなく、オフラインの手法も組み合わせることにより、集客効果を最大限に高められることを覚えておきましょう。
なお、オンラインとオフライン、どちらの広告を活用するときにもいえることですが、効果をきちんと分析することは大切です。どの程度の反響があったのかをその都度計測し、費用対効果をチェックしましょう。
まとめ
士業ビジネスを軌道にのせ、収益を最大化するため、ここでご紹介した手法をぜひ試してみてください。
本格的に集客に取り組むのなら、LocalFolioのサービスを利用するのもひとつの手です。マーケティングのプロによるアドバイスが受けられ、集客に関するトータルサポートが受けられます。こちらも検討してみるとよいでしょう。