まずは知っておきたい!SEO初心者がするべきことを徹底解説

いくら良質なコンテンツを作成しても、検索結果の上位に表示されなければ新規顧客が獲得できません。検索順位が上位に表示されるために必要な「SEO対策」として、初心者がまず行なうべきことは何か、SEOの基礎知識と対策、注意点などを解説します。

SEOとは

SEOとは

SEOとは、「検索エンジン最適化」とも呼ばれているWebマーケティングに関連した用語です。検索エンジンとはGoogle、Yahoo!、MSN、Bing、gooなどの検索サービスを指します。デフォルトで表示されるホーム画面や、利用中のブラウザで設定しているアドレスバーや検索ボックスで調べたい言葉を入力して検索すると、検索語句に関連したサイトが上から順番に表示されます。

このときほとんど、ユーザーは1ページ目に表示されたWebサイトが、自分の知りたいことが解決できるページであると判断するでしょう。その後ろのページになれば、ユーザーの目に触れることはほぼありません。つまりWebマーケティングでは、少しでも上位に表示させることが重要となります。

商品やサービスを自社サイトで紹介すること自体は、多くの企業が取り組んでいます。しかし情報を載せただけでは、検索結果上位には表示されないため見てもらえません。検索結果上位へ自社サイトを表示させる対策こそ、「検索エンジン最適化」、つまりSEOです。

SEO初心者がするべきこと(1)検索エンジンについて理解する

日本で使われている代表的な検索サービスはGoogleで、日本でのシェアは80%とも言われています。一般的に検索エンジン最適化といえば、Googleで上位表示させることを指すと思って間違いありません。Webマーケティングでは、Googleで検索したときに上位表示されることを第一の目的としてコンテンツを作らなければならないのです。

では、Googleはどのようにサイトの表示順位を決めているのでしょうか。基本的には、次の3機能により、検索結果順位を決める仕組みになっています。クローリング・インデックス・ランキングです。

まず、クローリングという機能を持つロボットが世界中のサイトの情報を取得します。次に、取得した情報を分析し内容に応じた見出しを付けて登録する機能がインデックスで、膨大なデータベースの索引のようなものです。さらに、内容の有用性、正確性、権威性などさまざまな観点でスコアリングが実施され、総合得点で順位付けをします。これが、ランキング機能です。

スコアリングの基礎となる各種のチェック項目や配点は適宜更新され、順位が大きく変動することがあります。これがマーケターの恐れる「コアアルゴリズムのアップデート」と呼ばれるものです。WebマーケティングでのSEO対策は、これらのアップデートに対し、コンテンツを常に上位表示できるよう適切に処理するための方策と捉えるとよいでしょう。

SEO初心者がするべきこと(2)基本的な対策を知る

それでは、SEO対策として実際にどのようなことを行えばよいのでしょうか。まずは、王道とも言える基本的な対策を知ることが重要です。

キーワードの選定

SEOで重要視されるのが「キーワードの選定」です。つまり、ユーザーが検索で使う言葉を想定して、上位表示を狙えるように対策することが必要なのです。

例えば、ひとつのワードで検索件数が多ければ、それだけ競合が多いことを意味します。しかし、上位のサイトが、ユーザーの求める情報と乖離していることも少なくありません。そのためユーザーは、検索対象を絞り込めるよう、メインの単語に別の単語を付け足して検索することがほとんどです。

こうした理由により、ユーザーがどのような単語を組み合わせて検索するのかを、予測することも重要になります。ユーザーの検索意図を踏まえて一般的に使われやすい言葉を選びましょう。ニッチすぎるワードだと、対象は限られてしまいます。つまり、「ユーザーの立場になり、ユーザーが使いそうな言葉を想定して選ぶこと」がポイントです。

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コンテンツの作成

キーワードが決まれば、次はコンテンツの作成です。SEOは昔からさまざまな試行錯誤が見られ、一時期は内容よりも上位表示にこだわった機械的な対策を行なうことも多くありました。例えば、サイトに滞在する時間を長くするために超長文のページを作ったり、ページ内に検索ワードを不自然なほど多く盛り込んだりという方法です。

今日では「記事数を多くして充実したコンテンツに育てる」という方法が一般的になっています。いわゆる「コンテンツのブランド化」です。良質な記事との評判が世間に認知されれば、検索流入を狙わなくても多くのユーザーが訪れるようになります。そのきっかけとするため検索上位を目指して有用な情報を発信し続けることが大切なのです。

検索エンジンの評価ポイントも、有益で良質な記事がたくさんあることがひとつの基準になります。競合サイトもチェックして、二番煎じではない良質なコンテンツを作りましょう。

サイト全体の調整

これから作る新しいサイトだけでなく、公開中の既存のコンテンツにSEO対策を施して検索順位を上げることも可能です。まずは、検索結果として表示されるタイトルと、その下のディスクリプションを見直しましょう。

タイトルは短すぎず長すぎず、何についての内容なのかがわかるようにキーワードを含めたキャッチーなタイトルがおすすめです。ディスクリプションも、ユーザーが知りたいことが解決できるサイトであることが伝わるよう検索語句を前半に入れることが大切です。

また、サイトに訪れたユーザーの利便性を考えて、ページ内に見出しと目次を作ることも重要です。見出しにもできるだけキーとなる単語を入れましょう。検索エンジンにインデックスされるよう、WebページはHTMLという特別な言語でタイトルやディスクリプション、見出しなどをマークアップする必要があります。また、コンテンツ全体にインデックスを付けてもらうため、公開するページと内部リンクするページのリンク切れなどに気をつけましょう。

SEO初心者がするべきこと(3)注意点を確認する

誤った対策により順位を下げたり、ペナルティを受けて検索結果から除外されたりすることがあります。検索上位を目指すためには、それらの注意点を確認し基本的なルールを守らなければなりません。既存コンテンツについてもルールが遵守されているか確認しましょう。

コンテンツのコピー&ペースト

他社のサイトや個人ブログなどの文章や構成などを模倣しないよう留意しましょう。あくまでも「オリジナルの記事であること」が高評価につながります。同じ検索語句で上位を狙う以上、既に存在する他サイトに内容が似てしまうのは致し方ないにしても、コピー記事と捉えられるような酷似した内容になることは避けるべきです。引用でなく文章をそのままコピーした場合、著作権侵害と判定されかねません。順位が下がるだけでなく、コピー元のサイト管理者からも訴えられる恐れもあるため、模倣と受け取られないようなチェック体制が必要です。

キーワードの含め方

過去には、情報量が乏しい割には上位に表示されているサイトもありました。検索語句を網羅したと思われる単語が下部にびっしりと羅列してあるページです。カモフラージュするために、大量の単語の文字色を背景色と同じにして見えないようにする違法まがいの手法もありました。

しかし、そのようなサイトは今ではすっかり淘汰されています。システムの性能が上がったことにより、そのような不正やスパム行為的なサイトは表示されなくなっているのです。

検索ワードを片端から極端に多く盛り込む手法は今でも見られますが、むやみに詰め込みすぎると文章が不自然になり、Googleからペナルティを受ける恐れもあります。利用者の視点に立った読みやすさを心がけましょう。

他サイトからのリンク

検索サービスを提供する側は、大勢のユーザーに利用してもらいたいため、良質で有益なコンテンツを上位表示させたいと思っています。良質といっても、コストをかけて有名人を起用した派手なコンテンツを制作すればよいというものではありません。あくまでも「ユーザーにとってためになる情報を発信しているサイトであること」が、良識の基準です。

見応えがあり有益なサイトであるとユーザーに認知されれば、外部からの被リンクも集まります。リンク元とリンク先の双方が良質なサイトであれば、Googleからの評価も上がるでしょう。

過去にはSEOのために別サイトを作ってリンクしたり、ブログ主の協力を仰いだりしてリンクを集めたこともありました。しかし、今日のクローラーはリンク元まで追跡します。不正が疑われる場合はペナルティを受け、ランキングに影響する可能性もあるため注意しなければなりません。

SEO初心者がするべきこと(4)ツールを使ってみる

Googleでは、サイト作りの際に参考にするためのツールを無料で提供しています。ツールを使えば、ユーザーの検索意図、クリック率、流入経路などが客観的に判断できるでしょう。ほかにも、特定の期間を指定して、ユーザーの動向を細かくチェック・分析することなども可能。ぜひ導入をおすすめします。

特にキーワード調査ツールは、「特定のキーワードを検索したユーザーがどれくらいいるのか」を概算人数として割り出します。メインのワードやサブワードの検索人数を知れば需要の予測が判断できるため、効率よく記事を作ることが可能です。また、ツールを使うことによりキーワードと同時に検索されるサジェストワードを知ることもでき、利用者がどのような悩みや疑問を持っているか、対象者の推測やユーザー背景なども判断可能となるでしょう。

自社のマーケティングを担う初心者には欠かせない貴重なツールですので、ぜひ利用してみましょう。また、民間の会社でもSEOに特化した無料ツールを提供しているところも存在します。必要に応じていろいろと試してみるとよいでしょう。慣れてくれば使いやすいツールに絞られてきます。

Webマーケティングに欠かせないSEO対策について、初心者でもすぐに取り組める基礎的な内容を紹介しました。実際には、まだまだ数多くの検索エンジン最適化の方法が存在します。

しかし、差し当たって重要なことは、自社のWebサイトをSEOの視点で客観的に見直してみることです。掲載している情報は「今の時代にも合ったコンテンツか」「ユーザーにとってわかりやすくためになる記事となっているか」、または「サイト内にリンク切れなどがないか」。そうした基礎的な点検から、改めてSEO対策を始めて見ましょう。

まとめ

WebマーケティングのSEO対策について、初心者でもすぐに取り組める基礎的な内容を紹介しました。実際には、実践的な方法がまだまだ数多く存在します。

どのようなアルゴリズムでスコアリングがされているのか、さまざまに分析して施行することで検索エンジン最適化の仕組みをある程度解析している会社も存在します。

SEOを突き詰めていけば、文章だけでなく、スマートフォンでの見やすさや読みやすさ、情報の探しやすさなど、さまざまな要素が絡んでくることがわかるでしょう。

しかし、第一に重要なことは、自社のWebサイトをSEOという視点から、見直してみることです。現代に合っているコンテンツか、ユーザーファーストを考えた設計になっているか、リンク切れなどがないか、今一度点検してみることをおすすめします。

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