初心者必見Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)のSEO対策|理由とポイントについて解説
※《2021年11月よりGoogleマイビジネス(GMB)はGoogleビジネスプロフィール(GBP)へと名称変更されました。それ以前の記事に関しては、Googleマイビジネス(GMB)と表記していますので、ご了承ください。》
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「新橋×居酒屋」や「港区×歯医者」のような地域名を含んだ検索のことを、ローカル検索と言います。
Googleマイビジネスで管理している情報や写真が、下の画像のように表示されます。
Googleマイビジネスを使っている方は、ご存知ですよね。
この部分を「ローカル検索結果」と言います。
実店舗を持っているビジネスの場合、ジャンルによってはローカル検索結果の掲載順位を上げることは、通常のGoogle検索(自然検索)の結果で上位に掲載されることよりも、集客に貢献する可能性が高くなると言われています。
自然検索結果の上位表示対策をSEO対策と呼ぶのに対して、ローカル検索結果の上位表示対策をローカルSEO対策、またはMEO対策と呼ばれています。
本記事では「せっかくGoogleマイビジネスで情報発信をしているんだから、掲載順位は上のほうがいいよね」と、なんとなく思っている方向けに、ローカルSEO対策が重要な理由と対策の方法についてご紹介いたします。
※本記事のスクリーンショットやページ情報は、2019年6月時点のものです。今後のアップデートにより、画面が異なる可能性があります。
1.ローカルSEO対策をやるべき理由
来店型ビジネスの場合では、自然検索結果よりローカル検索結果での上位表示を目指したほうが、集客に役立つのではないかと言われています。
この章では、その理由についてご説明します。
1-1.自然検索結果より目立つ
ローカル検索結果は、自然検索結果よりも先に表示され、ユーザーの目に留まりやすくなっています。
もちろん、クリックされる可能性も高くなります。これがひとつめの理由です。
オレンジ色の枠「ローカル検索結果」の下に「(自然)検索結果」が続いて表示されます。
GoogleマップとGoogle検索で、「業種×地域名」、「サービス内容×地域名」で検索したとき、Googleマップと同じ枠内に店舗情報が表示されます。
この部分は「ローカル検索結果」と呼ばれています。
枠内には3店舗分(ホテルなどは4店舗)の情報が表示される仕様になっており、それ以外の店舗情報は[もっと見る]をタップすると表示されます。枠内の3店舗の中に入れば、より目立つことができ、競合に差をつけることができます。
1-2.モバイルユーザーに親切な仕様
ローカル検索結果がスマホユーザーに便利なこと、これがふたつめの理由です。
ここ数年で、スマホの普及率の増加は著しく、このTENJUKUのサイトのアクセスも、約85%の人がPC以外のスマホやタブレット端末からとなっています。
外出先で行きたい店をスマホから検索して探し、スマホでGoogleマップのナビ機能を使ってお店に行く人も増加の一途をたどっています。
下の画像は、スマホの検索結果画面です。
画面いっぱいにローカル検索結果の表示されており、自然検索結果はスクロールしないと現れません。
スクロールするくらいなら、[さらに表示]をタップしませんか?
これではいくら自然検索結果で1番上に表示されていても、あまり意味がありませんよね。
また、スマホの場合、ローカル検索結果からお店を選択してタップすると、下のような画面が表示されます。
ユーザーが、すぐ行動できるようにボタンが設置されています。
タップしてウェブサイトに遷移、現在地からの経路案内、電話をかけることができ、いますぐお店を探しているユーザーにとっては、便利な仕様になっています。
ここまで親切だと、ローカル検索結果でユーザーのニーズは満たされるので、自然検索結果を見る必要はありません。
1-3.他の集客対策よりコスパがいい
みっつめの理由は、慣れてしまえば簡単に、手間や費用をかけずに行える集客対策になることです。
基本的には「Googleマイビジネス」というGoogleが提供するツールを使って、店舗情報を管理することがローカルSEO対策の基本になるのですが、登録や情報管理は無料です。
ビジネス情報の充実のために、Googleマイビジネスから店内の写真やストリートビュー(インドアビュー)を掲載することもできます。インドアビュー写真の撮影は機材や技術が必要なので専門家に依頼する方がベターです。その際は、撮影料がかかりますが、掲載すること自体に費用は発生しません。
ランニングコストもかからず、Googleマイビジネスひとつで管理できるので、MEO対策はそこまで手間はかかりません。
2.ローカル検索結果で上位表示されるためのポイント3つ
上位表示されるためには、3つのポイントがあると言われています。Googleの公式ヘルプページにも記載されていますが、この章でひとつづつ確認してみましょう。
2-1.ユーザーが入力した検索ワードとの関連性
関連性とは、検索語句とローカル リスティングが合致する度合いを指します。
充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、リスティングと検索語句との関連性を高めることができます。
ビジネス情報とは、Googleマイビジネスの[情報]から入力できる、住所や営業時間の情報のことです。
ビジネス情報を詳しく入力すると、Googleはあなたのお店について理解を深めてくれます。
そうすれば、あなたのお店で提供しているサービスを探して検索したユーザーに、「こんなお店はどう?探している条件にぴったりだよ!」と、ローカル検索結果の枠に表示してくれるのです。
2-2.場所と店舗住所の距離
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。
「パンケーキ 銀座」と検索すると、銀座にあるパン屋さんをローカル検索結果に表示してくれます。
「近くのパン屋さん」と検索すると、現在地の情報から、検索したユーザーが今いる場所から、一番近いパン屋さんを教えてくれます。
お店の場所は、Googleマイビジネスの[情報]から入力することができます。場所が間違っていると、ユーザーを困らせることになりますので、正しく入力しましょう。
2-3.ビジネス・お店の知名度
知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。
ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、検索結果にはこうした情報が加味されます。たとえば、多くの人に知られている著名な美術館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果の掲載順位に影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、掲載順位が高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、SEO の手法もローカル検索結果の最適化に適用できます。
インターネットでも、オフラインでも、知名度が高いことが、上位表示の条件の一つになると明記されています。
一般的によく知られている場所、東京タワーや浅草寺といった場所は、上位に表示されやすくなっています。
インターネットでの知名度というのは、例を挙げると、クチコミの件数や、サイテーション(引用)です。
自然検索結果の掲載順位も知名度を決める要因の一つになるので、ウェブサイトのSEO対策も同時に行うことが望ましいとされています。
他にも、SNSなどの無料で使える手段を駆使して、知名度を高める努力をしましょう。
3.ローカルSEO(MEO)対策をはじめよう
一昔前まで、「お店のウェブサイトがないのは存在しないのと同じ」なんて言われていましたが、「Googleマイビジネスに登録していないなんて!」と言われるのも時間の問題です。
そう遠くない未来、Googleマイビジネスに登録してMEO対策に取り組まなかったことを悔やむことになります。そうならないために、今すぐ始めましょう。
3-1.まずはGoogleマイビジネスに登録
Googleマイビジネスは、Googleアカウントさえあればだれでも無料で使えるサービスです。
登録・オーナー確認が済んでいない場合、速やかに行いましょう。
TENJUKU掲載のこちらの記事を参考にしてください。
3-2.MEO対策は情報の充実から
Googleマイビジネスに登録・オーナー確認を済ませた後は、Googleマイビジネスを使って店舗情報を入力し、Googleに情報を提供することからMEO対策ははじまります。
加えて、クチコミを増やして知名度を上げたり、ユーザーとのコミュニケーションを通じてサービスをアピールする工夫などを行います。
SEO対策に比べれば、効果が出るのが早いとも言われていますが、情報を常に最新のものに保つ、こまめに情報発信をする、クチコミへの返信を行うなど、コツコツ続ける作業が必要です。
具体的なMEOの手法については、TENJUKU掲載のこちらの記事に詳しく書かれていますので、ご一読ください。
4.「SEO=上位表示させること」ではない
あなたはSEOの意味を理解していますか?
SEO とは、Search Engine Optimization の略です。
日本語にすると、「検索エンジン最適化」と表現されます。
「自然検索結果やローカル検索結果の上位に表示されるようにする技」ではありません。
「検索エンジンにウェブサイトを正しく評価してもらうための施策」です。
なので、上位に表示させたいのであれば、コンテンツにそれだけの価値があることが前提です。
Googleは検索に対する方針として、ユーザーファーストを掲げています。
Googleの検索アルゴリズムは、ユーザーが早く的確な答えに辿りつけるように、日々進化しています。
不正な手法は通用しません。
これからのSEO対策、ローカルSEO(MEO)対策には検索ユーザー目線に立って、ユーザビリティや質の高いコンテンツ作りが重要だと言えます。
5.まとめ
本記事では、ローカルSEO(MEO)対策の重要性と、対策のポイントについてご紹介しました。
Googleマップで、今すぐ行きたいお店を検索する人が増えているのが現状です。
今後はローカルSEO(MEO)対策を”知らない”という理由だけで、無視することができない重要なものになることは確実でしょう。
本記事があなたのお役に立てれば幸いです。