Facebook Blueprint認定資格 合格者が伝授する勉強のポイント3つ
Facebook広告の運用に携わっている方であれば、一度は「Facebook Blueprint(フェイスブック ブループリント)」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
Facebook Blueprintは、Facebook公式のトレーニングプログラム&認定資格プログラムです。
認定資格試験に合格することで、Blueprint認定バッジを取得でき、Facebook広告の知識を対外的に証明することができます。
2018年6月から「日本語」で認定資格試験を受験できるようになったので、私(筆者)も、早速、日本語で受験し、2018年8月にBlueprint認定バッジ【Facebook認定プランニングエキスパート】を取得しました。
そこで、ここでは、Facebook Blueprint認定資格試験の合格・認定バッジ取得をめざす方に向けて、試験の概要から勉強のポイント、試験における注意点などを網羅して、ご紹介します。
本記事を参考にしていただくことで、試験合格に大きく前進できるはずです。
※本記事のスクリーンショットや公式ヘルプページ情報は、2018年7月~8月時点のものです。今後のアップデートにより、画面や料金、規定が異なる可能性があります。
※Facebook社の規定上、実際の試験問題の一例や、「こんな感じの問題が出た」などを公表することはNGとなっているため、そのようなポイントを解説することはできませんので、ご了承ください。
記事執筆時点では、「Facebook Certified Planning Professional」のみを取得していましたが、2018年10月に、もう1つの「Facebook Certified Buying Professional」も取得しました。
Facebook Blueprintの全体像
まず、Facebook Blueprint認定資格・認定バッジの全体像を確認しておきましょう。
認定資格・認定バッジには、以下の2種類があります。
- Facebook認定プランニングエキスパート
- Facebook認定バイイングエキスパート
どちらの認定資格・認定バッジを取得する場合でも、「Facebookコアコンピテンシー」試験に合格する必要があります。
つまり、コアコンピテンシーに合格後、プランニングエキスパートに合格すると、プランニングエキスパート認定バッジを取得でき、コアコンピテンシーに合格後、バイイングエキスパートに合格すると、バイイングエキスパート認定バッジを取得できます。
私が本記事 執筆時点で取得したのは、「プランニングエキスパート」です。
プランニングエキスパートを取得するための勉強のポイントを解説する前に、それぞれの試験・資格が、どのような位置づけなのかを、簡単にご紹介します。
※厳密にいうと、コアコンピテンシーを受験しなくても、プランニングエキスパート・バイイングエキスパートを受験できますが、後述の通り、コアコンピテンシーは基礎スキルの試験なので、先に合格しておくことを推奨します。
Facebookコアコンピテンシーは、基礎スキルを証明する試験
コアコンピテンシーは、Facebook広告に関する基礎スキルを証明する試験です。
前述の通り、コアコンピテンシーに合格していないと、プランニングエキスパートorバイイングエキスパートの資格は取得できません。
Facebook認定プランニングエキスパートは、効果的な広告設計ができるスキルを証明する試験・資格
プランニングエキスパートは、効果的な広告設計ができるスキルを証明する試験・資格です。
公式サイトでは、下図のように紹介されており、広告の戦略・計画や「広告の目的」などに関する高度なスキルを求められる内容となっています。
Facebook認定バイイングエキスパートは、広告効果を最大化できるスキルを証明する試験・資格
バイイングエキスパートは、広告効果を最大化できるスキルを証明する試験・資格です。
公式サイトでは、下図のように紹介されており、広告の管理やパフォーマンスの改善などに関する高度なスキルを求められる内容となっています。
Facebook Blueprint認定試験の詳細
全体像が把握できた後は、「Facebook Blueprint認定試験の詳細」を見ていきましょう。
ここでは、以下の4つの項目に分けて、ご紹介します。
2-1.受験料は150米ドル
2-2.試験時間は75分
2-3.出題問題数は50~60問程度
2-4.日本ではテストセンター(東京or大阪)で受験する
受験料は150米ドル
1つ目は、受験料に関してですが、受験料は150米ドルです。
「Facebookコアコンピテンシー」「Facebook認定プランニングエキスパート」「Facebook認定バイイングエキスパート」の3種類、すべて受験料は同じで、150米ドルです。
私が受験した2018年7月~8月の受験料は、以下の通りでした。
受験料:16,500円
消費税:1,320円
合計:17,820円
▼試験の申し込み画面スクリーンショット
上図の通り、「JPY 16500.00」となっています。
試験時間は75分
2つ目は、試験時間に関してですが、試験時間は75分です。
「Facebookコアコンピテンシー」「Facebook認定プランニングエキスパート」「Facebook認定バイイングエキスパート」の3種類、すべて試験時間は同じで、75分となっています。
なお、試験開始前に、試験における注意点の説明や本人確認などの手続きで、15分程度かかります。
出題問題数は50~60問程度
3つ目は、出題問題数に関してですが、問題数は50~60問程度です。
出題問題数は、3種類の試験毎に異なっているようで、Facebook Blueprint公式サイトには、「50~60問程度」と表記されています。
なお、私が受験したときは、「Facebookコアコンピテンシー」に関しては、問題数を覚えていないのですが、「Facebook認定プランニングエキスパート」は、確か52問前後だったと思います。
日本ではテストセンター(東京or大阪)で受験する
4つ目は、試験会場に関してですが、日本ではテストセンターで受験する形式となっています。
海外ではオンライン受験も可能なようですが、日本ではテストセンターへ行って受験する方法しかありません。
日本で受験できるテストセンターは、東京と大阪の2箇所だけです。(2018年8月時点)
▼試験会場を選択する画面のスクリーンショット
Facebook Blueprint認定試験・認定バッジの注意点3つ
続いて、「Facebook Blueprint認定試験・認定バッジの注意点」を3つご紹介します。
私が実際に認定試験を申し込みして、受験、認定バッジを取得した過程の中で、注意しておいた方が良いと感じたことをご紹介します。
3-1.試験日時が限られているので、早めに予約する
3-2.顔写真入りの本人確認書類を忘れずに持っていく
3-3.認定バッジの有効期間は試験完了日から12か月間
試験日時が限られているので、早めに予約する
1つ目の注意点は、「試験日時が限られているので、早めに予約する」ことです。
前述の通り、試験はテストセンターに行って受験しなければいけません。
いつでも自分の好きな時間に行って受験できるわけではなく、受験できる日時が限られています。
例えば、「Facebook認定バイイングエキスパート」をテストセンター東京で受験しようとしたとき、2018年10月~11月だと、下図のスクリーンショットで、グレー色が濃くなっている日しか選択できません。
受験できる日が意外と少ないので、「11月に合格する!」と目標を掲げていても、申込みが遅くなってしまった場合に、スケジュールが合わずに受験できなくなってしまうかもしれませんので、なるべく早めに予約しておくことをオススメします。
顔写真入りの本人確認書類を忘れずに持っていく
2つ目の注意点は、「顔写真入りの本人確認書類を忘れずに持っていく」ことです。
試験会場で、「顔写真入りの本人確認書類」による本人確認が行われますので、忘れずに持っていきましょう。
認められている本人確認書類
本人確認書類として認められているものは、運転免許証やパスポートなど、下記のポリシーページに記載されているものです。
本人確認書類の名前と、Facebook Blueprintプロフィールの名前は一致している必要がある
また、ポリシーページにも明記されている通り、本人確認書類の名前がFacebook Blueprintプロフィールの名前と一致していないといけません。
Facebookは、原則、実名登録制のSNSなので、本人確認書類と同じ名前でFacebookに登録していれば、Facebook Blueprintプロフィールページも実名のまま登録されているはずです。
Facebook Blueprintプロフィールページは、以下の手順で表示できますので、確認しておきましょう。
Facebookにログインした状態のブラウザでFacebook Blueprint公式サイトを開く。
画面右上のプロフィールアイコンをクリックして、「プロフィールを編集」をクリック。
認定バッジの有効期間は試験完了日から12か月間
3つ目の注意点は、「認定バッジの有効期間は試験完了日から12か月間」ということです。
「Facebook認定プランニングエキスパート」「Facebook認定バイイングエキスパート」に合格して認定バッジを取得しても、それが一生続くわけではありません。
認定バッジには、12か月間の有効期間が定められています。
例えば、私の場合、2018年8月にFacebook認定プランニングエキスパートを取得したので、2019年8月までに、もう一度、Facebook認定プランニングエキスパートを受験し、合格しなければ、認定バッジは失効してしまいます。
また、上記のポリシーページにも明記されている通り、認定バッジが失効してしまった場合(12か月間を過ぎてしまった場合)は、Facebookコアコンピテンシー試験から受験・合格し直さなければならなくなりますので、ご注意ください。
プランニングエキスパート試験合格者が伝授する勉強のポイント3つ
それでは、ここから、私が試験合格のために行った勉強と、試験を受けたことでココは重要だと感じたことを踏まえて、勉強のポイントを3つ、ご紹介していきます。
なお、私はコアコンピテンシーとプランニングエキスパートの両方とも、1発で合格しましたので、以下のポイントを是非、参考にしてみてください。
4-1.Facebook Blueprintの公式eラーニングコースをカテゴリ別に学習する
4-2.「広告の目的」と「広告配信の最適化対象」は、しっかり理解しておく
4-3.広告マネージャで様々な操作を行ってみる
Facebook Blueprintの公式eラーニングコースをカテゴリ別に学習する
1つ目のポイントは、「Facebook Blueprintの公式eラーニングコースをカテゴリ別に学習する」ことです。
Facebook Blueprint公式サイトには、無料で学習できるeラーニングコンテンツが用意されています。
eラーニングコンテンツは、すべて受講し、熟読しておくのがベストです。
ただし、数が多いです。
手あたり次第、学習していくよりも、以下の流れで学習していくと頭の中で整理しやすいかと思いますので、参考にしてみてください。
(1)eラーニングコースをカテゴリ別に学習する
(2)認定資格毎に用意されているコースを重点的に学習する
(1)eラーニングコースをカテゴリ別に学習する
まず、eラーニングコースは、カテゴリ別に学習していきましょう。
Facebook Blueprint公式サイトのフッター(ページの一番下)に、「コースのカテゴリ」という列があります。
eラーニングコンテンツが「カテゴリ」単位に整理されてまとめられているので、この列の一番上から順番に学習していってみましょう。
「Facebook広告の利用を始める」から始まって、ターゲット層のコンテンツ、認知度を高めることからコンバージョンを獲得する段階の順番で学習できるので、頭に入ってきやすいと思います。
(2)認定資格毎に用意されているコースを重点的に学習する
カテゴリ別で学習し終えたら、認定資格毎に用意されているコースを重点的に学習していきましょう。
「Facebook認定プランニングエキスパート」 「Facebook認定バイイングエキスパート」ともに、認定資格の詳細ページがあります。
そのページ内に、Facebook社が試験勉強に役立つコンテンツへのリンクを用意してくれています。
認定資格の詳細ページで紹介されているので、試験でも重要なポイントになる可能性が高いです。
したがって、これらのコンテンツは重点的に学習しておきましょう。
「広告の目的」と「広告配信の最適化対象」は、しっかり理解しておく
2つ目のポイントは、『「広告の目的」と「広告配信の最適化対象」は、しっかり理解しておく』ことです。
冒頭で記載した通り、Facebook社の規定上、実際の試験問題の一例や、「こんな感じの問題が出た」などを公表することはNGとなっているため、詳細は書けないのですが、「広告の目的」と「広告配信の最適化対象」の関係や、ベストプラクティスはしっかり理解しておいた方が良いです。
どういうケースで、どの「広告の目的」を選択して、その目的のときは、「広告配信の最適化対象」は、どのような設定になるのか、を理解しておくことを推奨します。
広告マネージャで様々な操作を行ってみる
3つ目のポイントは、「広告マネージャで様々な操作を行ってみる」ことです。
Facebook広告を配信するために使用する管理画面「広告マネージャ」に関しても、習得しておくことが大切です。
もし、あなたが、Facebook広告の運用経験の浅い場合は、広告マネージャで様々な操作を試してみましょう。
実際に広告を配信する必要はなく、例えば、以下のような操作を一通り経験しておくことで、eラーニングコンテンツの学習とあわせて、各段に理解が進むはずです。
- すべての「広告の目的」から「広告セット」「広告」まで、どのような要素・設定項目が必要なのかを試してみる
- カスタムオーディエンスで、どのようなオーディエンスが作成できるのか、作成してみる
- 「広告レポート」「オーディエンスインサイト」「クリエイティブハブ」などで、どのようなことができるのか試してみる
認定試験合格後の流れ
それでは、続いて、「認定試験に合格した後の流れ」を、私のケースでご紹介します。
「Facebookコアコンピテンシー」「Facebook認定プランニングエキスパート」、どちらの試験でも、テストセンターで試験終了後、48時間以内に正式な合否連絡がメールで送られてきます。
Facebookコアコンピテンシーに合格後
Facebookコアコンピテンシーは、合否メールが飛んできて、合格していれば、何もする必要はありません。
なお、メールは英語でした。
Facebook認定プランニングエキスパートに合格後
Facebook認定プランニングエキスパートに合格した後は、合格メールとは別に、認定バッジ取得・プロフィール登録メールが送信されてきます。
このメール受信後、認定バッジ取得・プロフィール登録作業を行わないと、正式に認定バッジ取得とならない可能性があるので、忘れずに実施しましょう。
なお、試験の合否メール、認定バッジ取得・プロフィール登録、両方ともメールは英語でした。
認定バッジ取得・プロフィール登録作業を終えると、下記リンクのようなプロフィールページが作成できます。
また、「認定バッジの共有」という機能もあり、FacebookやEメールでの共有、画像ファイルでのダウンロードなどができるようになっています。
不合格だった場合の気になるポイント2つ
次に、もし、「不合格だった場合の気になるポイント」を2つご紹介しておきます。
6-1.再試験時は、初回受験と同じ料金がかかる
6-2.試験日から5日間は再試験を受けられない
なお、ご紹介する規定は、「Facebookコアコンピテンシー」「Facebook認定プランニングエキスパート」「Facebook認定バイイングエキスパート」の3種類すべてに共通です。
再試験時は、初回受験と同じ料金がかかる
1つ目のポイントは、「再試験時は、初回受験と同じ料金がかかる」ことです。
もし、不合格だった場合、合格するまで何度でも試験を受けることができます。
ただし、再試験時には、初回と同じ料金、つまり、150米ドルを支払う必要があります。
試験日から5日間は再試験を受けられない
2つ目のポイントは、「不合格から5日間は再試験を受けられない」ことです。
不合格だった場合、再試験を受けることが可能ですが、試験日から5日以上空ける必要があります。
認定試験申し込みの流れ
最後に、「認定試験申し込みの流れ」をご紹介して終わります。
まず、下記のサイトを開きます。
「試験のスケジュール設定と受験」をクリック。
3種類の試験一覧が表示されるので、受験申し込みする試験をクリック。
どの試験を選択しても、ここから先のステップは同じです。
受験方法を選択する画面で、「ローカルテストセンター」を選択して、「次へ」をクリック。
受験する言語を選択して、「次へ」をクリック。
試験の種類と、試験費用、受験する言語が表示されるので、内容を確認した後、「試験を予約する」をクリック。
試験を受けるテストセンター、東京か大阪のどちらかを選択して、「次へ」をクリック。
受験可能な試験日が表示されるので、1つ選択。
選択後、その日の試験時間が表示されるので、時間をクリック。
試験の種類と、試験費用、受験する言語、試験会場などの最終確認画面が表示されるので、「次へ」をクリック。
この後、個人情報の入力や試験費用の支払い処理を行い、申し込み完了となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Facebook Blueprintの認定資格・試験に関して、試験を体験した私から詳細にご紹介させていただきました。
ご紹介した3つの勉強のポイントが、あなたの学習の参考になりましたら幸いです。
勉強のポイント3つ おさらい
- Facebook Blueprintの公式eラーニングコースをカテゴリ別に学習する
- 「広告の目的」と「広告配信の最適化対象」は、しっかり理解しておく
- 広告マネージャで様々な操作を行ってみる