リスティング広告とディスプレイ広告の違いを解説
「Web広告の運用を任されたけれど、広告の種類がよく分からない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。リスティング広告とディスプレイ広告は、どちらも代表的な広告ですし、これらの違いは理解しておくべきです。そこで本記事では、リスティング広告とディスプレイ広告の違いについて詳しく解説します。
リスティング広告とは
まずは、リスティング広告から解説していきます。
こちらは、検索をかけた際の結果画面に表示される広告のことです。特定のサイト等にアクセスする前段階において表示され、各サイトが並んでいるのと同様、横長のエリアにテキストのみが掲載されます。画像などが掲載されるわけではないため、広告ではない他のサイトと違和感なく溶け込みます。
なお、表示箇所は検索結果における上部および下部です。上部であれば検索窓のすぐ下に表示されるため、クリックされる可能性も高いといえます。
この広告が利用できるサービスとしては、主にGoogleとYahoo!が提供するものがそれぞれあります。基本的な機能はいずれも共通して備えられており、この2つが検索エンジンにおける大きなシェアを占めることからも、まずはこれらを利用してみるとよいでしょう。
リスティング広告のメリット
リスティング広告を使うことで、ニーズが顕在化しているユーザーに直接アプローチできるというメリットがあります。検索した内容に応じて配信される広告が決まるため、広告を見たユーザーは、その情報に関して興味を持っているということになります。そのため、何ら興味を持っていない広告を見せられた場合に比べれば、アクセスしてくれる可能性は相当に高くなるといえます。
また、広告の運用では効果測定を行い、上手くいっていない原因は何なのか、キーワードの設定を変えた方がよいのかなどを分析することが可能です。リスティング広告ではリアルタイムで状況を把握できるため、改善への取り組みも迅速に行えます。そのため、大きな変化や改善点が見つかった場合にも、すぐに対応できます。これにより、リアルタイムで自社の情報を求めている人を逃す可能性も減らせます。機会ロスを減らして、集客効果の最大化を図れるようになるでしょう。
さらには、低コストで始められるというメリットもあります。クリックされることで費用が発生する料金システムを採用しているため、クリックという成果が出なければ費用も生じません。前払い制となっているため、あらかじめ費用の準備は必要となりますが、1,000円程度から始めることができるので、気軽に運用を始められます。
ディスプレイ広告とは
続いてディスプレイ広告ですが、こちらはWebサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告のことです。テキストや画像、動画なども、素材として用いることが可能です。
そもそも掲載される場所・タイミングが異なりますし、掲載の仕組みもリスティング広告とは違います。そのため、同じ集客ツールではあるものの、具体的な効果や利用目的も異なります。
特にディスプレイ広告では、自社のサービス・商品を知らない層に対して認知させる目的で用いられるケースも多いです。また、潜在ニーズに着目した運用をすることになるため、広告文や画像などの使い方に工夫を要します。
ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告を用いるメリットは、上記で触れたように潜在層へのアプローチができる点にあります。潜在層とは、現在における特定のサービス・商品へのニーズが表に出ておらず、行動として表れていない層を指します。ただし、無関心なユーザーに対して訴求しても、あまり意味はありません。そのため、過去の行動や、同じ属性を持つユーザーの傾向などの多様なデータをもとに、潜在的ニーズを有していると判断できるユーザーに対して、アプローチをかけるのです。
この場合、比較的幅広いユーザーに対して情報を配信することができ、新たな顧客の獲得や、認知度を高めるといった効果を発揮します。
また、過去に自社のサイトに訪問していたユーザーに関しては、潜在的ニーズの存在が強く推定されるため、広告を配信する有用性が高いといえます。このようにリターゲティングの機能も有することで、機会ロスを減らすメリットもあるのです。
リスティング広告とディスプレイ広告の違いとは!?
以上で紹介した2つの広告の違いに着目してみましょう。それぞれの効果や目的を正しく理解することで上手く使い分けることができ、効果的な運用ができるようになります。いずれか一方しか使ってはいけないというルールはないため、弱点を補うように使いこなせると、より良い結果が得られるでしょう。
広告の掲載場所
分かりやすい違いは、広告の掲載場所です。
すでに説明した通り、ディスプレイ広告では個人運営や企業運営などを問わず、幅広いコンテンツ上で掲載されます。テキストメインのWebサイトや、動画・写真をメインコンテンツとして扱うサイト、その他様々なWebサービスのページ上で掲載されることがあります。また近年では、モバイルデバイスの普及に伴い、アプリの利用率も向上しています。そのためアプリ上で表示されるケースも増え、このタイプの広告は閲覧機会が非常に多いといえます。
一方、リスティング広告では、特定のサイトなどにアクセスする前の段階で表示されます。実際に、Google検索やYahoo!検索を使ってみるとよく分かります。検索結果ページには、あるキーワードに連動して、様々なページが表示されます。それらはすべてキーワードとの関連性が強く、またクオリティが高いと評価されたページです。その評価が高い順に上から掲載されています。そして、その最初の検索結果よりもさらに上位に表示されているテキスト広告が、リスティング広告です。ユーザーが求める情報に密接に関わる広告が表示されるため、クリックされやすいという特徴も持ちます。
広告の利用目的
リスティング広告を目にするユーザーは、その時点におけるニーズがはっきりしています。そのニーズはキーワードとして表れますので、広告設定においてもキーワードの設定の仕方が鍵となります。できるだけ調べられる数が多い語句にすることで、大きなアクセスを得られる可能性も出てきます。しかし、そのようなビッグワードは競合他社も用いる確率が高く、競争相手が相当に多くなることも大いに予想されます。そこで、ビッグワードのみにこだわることなく選定することが大事です。そうすることで、本当に自社の商品購入に繋がるユーザーに対してアプローチできるようになるでしょう。
ディスプレイ広告では、広告を目にするユーザーのニーズははっきりしていないことが多いです。そのため、顕在層を意識して利用するのではなく、潜在層に情報が届くことを意識して対策を練ることが大切です。そのため、こちらは比較的幅広い層を狙いたい場合に用いるとよいでしょう。
広告のクリエイティブ
リスティング広告では、テキストでしか情報を伝えることができませんが、ディスプレイ広告ではテキストに加えて画像・動画を駆使して情報を伝えることも可能です。そのため、自社独自の良さを伝えやすく、他社との差別化も図りやすいという特徴があります。
これは、商品等のブランディングにも関係してきます。認知度を上げ、まずは魅力を知ってもらうために、視覚や聴覚に訴えるものを作ることが大事です。リスティング広告ではこれがなかなか難しいですが、ディスプレイ広告であれば実際に販売するものなどを見せることができ、多くの種類の情報が伝えやすくなります。
まとめ
リスティング広告とディスプレイ広告では、それぞれに強みが異なりますので、自社に適した最適な運用を行うことが大切です。運用で困ったときには、ローカルフォリオの広告運用サービスを利用するとよいでしょう。丁寧なサポートを受けることができ、AIを使った広告出稿の最適化などもしてくれます。