今知っておきたいSEO対策のポイントを紹介!新しいトレンドも

企業や組織は、当然のことながら自社ホームページに沢山のユーザーが訪問してくれることを望んでいます。そして、訪れてくれたユーザーが、そのまま購買に至ることを切に望んでいることでしょう。

しかし、単にホームページを立ち上げただけでは、思うような成果が出ていない現実があります。そこで、よりホームページにユーザーが訪れてくれるためにSEO(Search Engine Optimization)が必要不可欠です。本稿ではSEO対策をおこなう目的やその対策ポイントについて、ユーザーのコンバージョンへのつなげ方といったSEOの本質について解説していきます。

SEO対策をおこなう目的

SEO対策をおこなう目的

SEOとは、日本語で検索エンジン最適化と呼ばれます。SEOとは、GoogleやYahoo、Bingなどの検索エンジンにおける自然検索の結果において特定のウェブサイトが上位に表示されるようにウェブサイトの構成やコンテンツなどを調整することを言います。SEOは、サーチエンジン最適化ないし検索エンジン対策とも呼ばれます。

SEO対策をする目的は、運営しているウェブサイトやブログなどへのアクセスを増やすことです。そのためには、検索順位を上げる必要があります。では、ウェブページの上位に表示さえされるようになればいいのかというと、決してそうではありません。最終的には、訪問してくれたユーザーのコンバージョンにつなげる必要があります。

検索順位をアップして流入を増やす

情報を求めている人は、特定のキーワードで検索をおこないます。そのときに、ページの上位に表示されることができれば、アクセスが増える可能性が高くなります。これがSEOをおこなう一つの目的といえるでしょう。

自身がインターネットを利用して、調べ物をするときのことを思い出してください。ほとんどの方は、ページの上から順番にチェックしていくはずです。いきなり検索順位の8位や10位を見る、というケースはあまり考えられないでしょう。上位に表示されるほどクリック率は高くなるため、アクセスを増やすためにはいかに上位に出現させるかが鍵となってきます。

「10位や15位ではまったく見てもらえないのか?」と思った方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。人によっては2ページ目、3ページ目と次々とチェックをしていく方もいるでしょう。ただ、実際には多くの方が最初の1ページしか見ていないともいわれています。

つまり、順位が下位になればなるほどユーザーの目には映らなくなる、ということです。トータルでのアクセスアップを望むのであれば、できる限りたくさんのユーザーの目に触れさせなくてはなりません。そのためには、1ページ目の上位でなくてはならないのです。

それを理解しているからこそ、多くの企業やサイトの運営者はSEOに力を入れています。ただ、真のゴールはアクセスを増やすことではありません。それも大切なことですが、訪問者がただ増加しただけではSEOに成功したとはいえません。では、どうなれば成功なのかというと、それは訪問したユーザーがサイトの目標を満たしたときです。

関連性の高いユーザーを集客してコンバージョンにつなげる

どんなにアクセス数が増えたとしても、運営しているサイトが目的を達成できなければ意味はありません。例えば、引越し業者のサイトがあるとしましょう。A社の1日の訪問者数は500、B社は100だとします。訪れた人の数だけを見ると、明らかにA社のほうが勝っています。しかし、B社は数こそ少ないものの、実際に見積もり依頼をしてきた人が5人おり、A社は1人でした。

引越し業者の多くは、直接インターネット上でサービスを売るのではなく、見積もりの依頼や問い合わせをしてもらおうとしています。そこから営業をかけ、クロージングを仕掛けて初めて売上が発生します。つまり、運営しているサイトの目的は見積もり依頼や問い合わせであり、決してアクセスを増やすことではない、ということです。

SEOの本質はここにあります。つまり、訪問者を増やすのはあくまで絶対的な母数を大きくするためであり、そこからオーナーの設定した目標を満たしてもらわなくてはならないのです。

サイトによって目的は異なり、ネットショップなら商品を購入してもらうことがそれに該当します。また、メルマガへの登録、アンケートへの回答、資料請求をしてもらうことがゴールというサイトもたくさんあります。

まずは、ターゲットとなるユーザーをコンテンツまで誘導し、その上でコンバージョンにつなげるのがSEOの本質です。検索エンジン最適化とは、訪問してくる人を増やすための施策と思いこんでいる方も少なくありませんが、あくまでそれは設定したゴールに向かわせるためのプロセスです。

SEOの基本的な考え方

SEOの施策には、大きく分けると内部対策と外部対策の2つがあります。運営しているサイトやブログの内側に手を加えるのが前者、外から施策するのが後者です。また、覚えておいてほしいのが、検索順位は変動するということ。Googleは幾度となくアップデートを繰り返しており、それによって変動が起こります。

内部対策と外部対策について

内部対策は、ホームページの内部に手を加えることによって、Googleに良質なページであることをアピールすることを目的とする施策です。現在、SEOの基本は質のよいコンテンツを盛り込むことですが、どんなに素晴らしい内容であっても、それがユーザーに伝わらなければ意味がありません。そのようなことにならないよう、内側から対策をおこないます。

では、具体的にどのような方法でおこなうのでしょうか。一つには、サイトマップの作成が挙げられます。多くのウェブサイトにはサイトマップのページが設定されています。後述しますが、このサイトマップは「HTMLサイトマップ」と呼ばれるもので、リンクやページ全体を見渡すことに役立ちます。訪れた人がどのような構成なのかを知ることができ、目的のページも探しやすくなります。

これだけ聞くと、サイトマップは訪問者の満足度を高めることが目的のように聞こえますが、実はSEOにも効果的です。こちらも後述しますが、SEOに役立つこのサイトマップは「XMLサイトマップ」と呼ばれるもので、検索エンジンにサイトの内容をわかりやすく伝えられ、認識してもらいやすくなります。検索エンジンがページを認識するときはリンクをたどりますが、サイトマップを作成することで新たなページの存在をスムーズに伝えられるようになるのです。

ほかにも、カテゴリの最適化やパンくずリストの作成、サイト内リンクの最適化などの方法もあります。これらも、基本的には先ほどのサイトマップ作成と同様、Googleに認識してもらうことを目的としています。こうした施策によってGoogleのウェブクローラが巡回しやすくなり、サイトも認識されやすくなります。

次に外部対策ですが、これは外からの被リンクを増やすことが主な方法となります。かつてのGoogleは、被リンク数が多ければ優れたコンテンツと判断していました。被リンクが多ければ、それだけ検索結果の上位に出現させやすかったのですが、現在では数だけでなく、リンク元の質も重要とされています。

要するに、SEOにおける外部対策とは、良質な被リンクをなるべく多く集めることです。では、具体的にどんな方法があるのかというと、一つにはサテライトサイトの制作が挙げられます。

サテライトサイトは、メインのサイトとは別に作られるもので、SEO対策やターゲット層拡大などを目的に制作します。クオリティの高いサテライトサイトなら、被リンクを増やすことで評価の向上が期待できます。メインのコンテンツに関連したトピックを扱うサテライトサイトであれば、集客も期待できるでしょう。

また、SNSにシェアボタンを設置するのも有効な外部対策です。ただ、一つ覚えておいてほしいのは、SNSでシェアされたとしても被リンクは無効になるので、直接的なSEO効果は見込めないということです。ただ、情報が拡散されることで、より多くの人の目に留まるようになるので、アクセスの向上が期待できます。

検索順位の変動について

「1ヶ月前までは3位までに入っていたのに、最近は10位以降になってしまった」実は、こうしたことはよくあることです。では、いったいなぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。

Googleは、人々の役に立つコンテンツをできるだけ上位に表示しようとします。つまり、順位を上げてもらうためには、質が高くユーザーに役立つコンテンツだと認識してもらわなくてはならないということ。では、Googleはどのような基準でそれを判断しているのでしょうか?

かつてGoogleは、被リンクの数だけでサイトを評価していました。当時のGoogleのアルゴリズムは、現在ほど複雑ではなく、どちらかというと単純でした。被リンクが多いということは、それだけ信頼されているということ。つまりGoogleは、このようなサイトを、質の高い役立つサイトだと判断していたのです。

そのため、とりあえずリンクをひたすら増やすというSEOが横行してしまい、クオリティの低いコンテンツが上位表示されるという事態が起きてしまいました。この状態では、本当に必要な情報に誰もたどり着くことができません。こうした事態を打ち破るため、Googleはアップデートをおこないました。

これまでに幾度となくアップデートが繰り返され、その都度、Googleは進化を遂げてきました。現在では非常に複雑かつ高機能となり、従来のような、被リンクをひたすら増やすやり方は通用しなくなっています。

このことから何がわかるかというと、検索の順位はアップデートによっていとも簡単に変わるということです。現在、有効とされている方法も、今後また通用しなくなるかもしれません。評価アルゴリズムが進化するたびに、SEOのやり方も柔軟に変えていく必要があります。

今知っておきたいSEO対策のポイント- 基礎編

これから本格的にSEOをしていきたい、と考えているのなら基礎を知ることが大切です。どんなことでも基礎がもっとも大切なので、まずはそこからスタートしましょう。基本的なことを押さえた上で、最新の方法もマスターしていきましょう。

HTMLタグを最適化する

まずはタイトル(titleタグ)を見直してみましょう。ページタイトルはSEOの中でも特に重要だといわれています。具体的には、キーワードは必ず含める、なるべく30文字程度で簡潔にまとめる、という感じでタイトルを考えます。

また、現在ではスマホで検索するユーザーが多いため、モバイル端末を意識した対策をしなくてはなりません。スマホだと全角20文字ほどしか表示されないことが多いため、対策キーワードはなるべく前のほうに配置するのが基本です。後方の文字が省略されたとしても、ユーザーに意味が通じるようにしましょう。

キーワードさえ入れて前方に配置すればそれでOK、とはならないのがSEOの難しいところです。もっとも大切なのは、利用者がクリックしたくなるような魅力的なタイトルにするということ。これは、自分が検索する側の立場になって考えてみると、よく理解できるでしょう。

確かに、対策キーワードを前方に入れたタイトルなら上位に表示される可能性は高くなります。しかし、できあがったタイトルが「今一つ意味がよくわからない」「クリックしたくならない」では意味がありません。たとえ上位に表示されたとしても、魅力を感じさせないタイトルではスルーされてしまいます。

また、h1タグもタイトルと同じくらい重要なので、しっかり対策しなくてはなりません。キーワードを含めるのはマストで、ほかのhタグ(h2、h3など)にも関連する語句やキーワードを含めるようにしましょう。

メタディスクリプションにも注意が必要です。メタディスクリプションは、ユーザーにサイトの内容を伝える重要な役割を担っているので、手抜きはできません。また、Googleもメタディスクリプションでサイトの内容を判断しているため、簡潔でわかりやすい内容にしておく必要があります。

キーワードを必ず入れて、80~120文字くらいでまとめましょう。どのようなターゲット層に向けたものなのか、どんなことが書かれているのかをわかりやすく伝えてください。

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内部リンクを構築する

内部リンクは、SEOにおける代表的な内部対策の一つです。内部リンクを適切に構成することにより、ユーザーが求めているページにアクセスしやすくなり、なおかつサイトのクロールを促すこともできます。トピックを関連づけることにより、評価されやすくなることもメリットだといえるでしょう。

また、内部リンクは、できる限りアンカーテキストにすることがポイントです。アンカーテキストとは、テキストを利用したリンクのこと。例えば、「横浜市でおいしいラーメンが食べられるお店はコチラ」のような感じです。アンカーテキストにすると、ユーザーはリンク先にどのようなコンテンツが存在するのか一目瞭然です。

さらに、リンク先とアンカーテキストの内容が一致していると、検索エンジンが評価してくれます。つまり、アンカーテキストを使うことで、ユーザビリティの向上だけでなく、SEOの効果も期待できるのです。

内部被リンク数が多いページは、Googleにもそれだけ重要なページであることを伝えられます。ただ、ここで一つ注意点があるので覚えておきましょう。同一のページに向けて設置しているリンクが、どれも同じような文章になってしまうとテンプレートだと判断される恐れがあります。最悪のケースだとスパムリンクとみなされる可能性があり、評価を落とすことにつながってしまいます。アンカーテキストを設置する場合は、できるだけテキストのバリエーションを増やすことをおすすめします。

サイトの構造を考える

大規模なサイトになると、構造も複雑になりがちです。サイト構造は、ユーザーが利用しやすいことが基本。ユーザーが使いやすいサイトは、多くの場合、SEOにも優れたサイトです。

サイトの構造を考える上で大切なのはサイトの設計。特に規模が大きくコンテンツ量も多いサイトは、あとから手直しをするのは相当な手間がかかってしまうため、構造を考えるのなら設計段階でおこなうのが基本です。

構造を考えるときは、コンテンツの量、コンテンツの追加の有無なども考えます。後々のことまで考えながら設計していきましょう。

コンテンツの量をとにかく増やそうとする方も見受けられますが、そればかりに注力するのはおすすめしません。どんなに優れたコンテンツがたくさんそろっていても、ユーザーがそこに行きつけなければ不親切なサイトです。常にユーザーの立場になって考え、迷わずスムーズに情報へたどり着けるようにサイトを設計しましょう。

サイトマップを作成する

サイトマップの作成が有効なSEOであることは、すでにお伝えしたとおりです。サイトマップのファイル形式には、HTMLとXMLの2種類があり、前者は訪問者が利用するためのもので、求めている情報へスムーズにアクセスするために存在します。後者は検索エンジンにページの存在を伝えるためのものです。

注意点としては、XMLサイトマップは、作るだけでは効果を発揮しないということ。検索エンジンにその存在を伝えてあげないと意味をなさないのです。具体的には、robots.txt、Google Search Consoleを利用します。

サイトマップを登録する際は、まずGoogle Search Consoleにアクセスします。続いてサイトマップから「サイトマップを追加」をクリック、対象のURLやファイル名を入力します。テストをクリックしてエラーが出ていないか確認しましょう。エラーがなければそのまま送信します。成功しました、とステータスに表示されれば完了です。

URLを最適化する

URLはできるだけ簡潔にするのが基本です。なるべく短くし、なおかつページの内容を理解しやすいURLにしましょう。ページのテーマにまったく関係のない文字を入れるよりは、関連のある文字を入れたほうが参照されやすくなります。

ここでも大切なのは、ユーザーのことを考えるということ。ユーザーフレンドリーなURLはクリックされやすく、結果的にSEOの効果が高まります。

もちろん、いくらURLがシンプルでわかりやすくても、コンテンツが伴っていなければ意味がありません。あくまでコンテンツあってこその話です。優れたコンテンツを用意し、さらにユーザーが利用しやすい、コンテンツとの関連性が読み取れるURLにすることがSEOにおいては大切です。

また、URLの正規化をおこなうことも大切です。wwwやindex.htmlの有無など、複数のアクセス可能なURLをまとめることを正規化と呼びます。それぞれのURLが個別にインデックスされていたり、別々に被リンクが設置されていたりすると、SEOの効果が半減してしまいます。URLが正規化されていない状態で、同一のページがそれぞれインデックスされてしまうと、検索エンジンから重複コンテンツとみなされる可能性もあります。サイト内に多くの重複コンテンツがあると、検索エンジンがサイトの評価を下げてしまうことも考えられます。URLの正規化は、これを防ぐためにおこないます。

コンテンツを追加する

Googleは、たくさんのコンテンツが含まれるサイトを評価する傾向にあります。そのため、もしサイトのコンテンツ量が不足しているのであれば、増やすことでSEO効果を高められる可能性があります。

実際に、検索結果において上位表示されているほとんどのサイトは、コンテンツが充実しています。記事数はもちろん、コンテンツの文字数も豊富です。

ただ、いたずらに記事数や文字数が多いだけでは意味がありません。大切なことは、キーワードやテーマに沿ったコンテンツであるかどうかです。Googleは、人々の役に立つ情報を優先的に表示しようとするため、内容の薄い記事や文字が多いだけのコンテンツを制作しても、検索上位に食い込むことはできません。特定の分野において、役に立つ多くのコンテンツを提供する。このようなサイト作りをしていくことが、現在、そしてこれからのSEOに求められています。

コンテンツをスムーズに増やすために、まずはサイトのメインキーワードに関連する記事を書き進めましょう。この際、ターゲットオーディエンスに合わせて、ベーシックな内容にするのか、また逆にテーマを掘り下げた内容にするのか、などの判断は当然必要です。

続いて関連キーワードを含めて記事を作成します。ダイエットに関する情報を提供しているウェブサイトなら、「ダイエット トマト」「ダイエット 1週間」「ダイエット サプリ」といった具合に、同時に検索されやすいキーワードを絡めて記事を量産していきます。

ただ、このように仕事を進めていっても、いずれ行き詰まるときが来ます。これがコンテンツを増やす施策の難しいところですが、解決策はあります。それは「アイデア」です。

あなたが特定の分野のプロだとしましょう。その分野に身を置く人ならば当たり前に皆が知っていることでも、それ以外の人たちにとってはまったく未知のこと、ということは少なくありません。当然のことを記事にする。コンテンツを増やすアイデアの一つです。

また、インターネット上の「よくある質問」や「Q & A」などにある質問を参考にコンテンツを制作するのもよいアイデアです。多くの人が知りたがっていることなので、このタイプのコンテンツは集客にもつなげやすいというメリットもあります。これらの質問をベースに、ハウツーコンテンツを制作してもいいでしょう。

B to Bサイトにおいては、「導入事例」は必ず入れておきたいコンテンツです。B to Bの顧客はシビアなので、商品やサービスを購入へと動かす「背中を押してあげる仕組み」が効果を発揮します。導入事例は、まさにそんな役割を持つコンテンツです。

コンテンツの文字数については、1000文字前後を目安にするといいでしょう。この程度のボリュームがあれば、Googleから低クオリティだと判断されることは少ないようです。

テキストを中心としたコンテンツにする

画像をたくさん使用すれば華やかなコンテンツになります。また、画像は視覚に訴えるため、伝えたいことをそのまま伝えやすいというメリットがありますが、SEOの観点から考えると、テキスト中心にコンテンツを作ることが理想的です。(もちろん画像を駆使してわかりやすいコンテンツを作ることも重要です)

なぜなら、Googleのクローラは、画像に含まれているテキストを認識することができないからです。

画像は効果的に使ってこそ意味があります。あくまでもメインはテキストにして、文章だけで内容を伝えられるコンテンツ作りをしましょう。こうすることで、自ずとコンテンツのクオリティは向上し、検索エンジンにも認識されやすくなります。

画像はビジュアルエイドの役割として使用し、テキストメインでコンテンツを組み立てることで、検索エンジンに強いサイトにしましょう。

ページの表示を速くする

なんらかの情報を求めてアクセスしたものの、なかなかページが表示されずイライラした経験をしたことはありませんか?Googleは読み込み時間もサイト評価の材料にしています。

有益で素晴らしいコンテンツであっても、ページの読み込みが遅いと、訪問ユーザーは離脱してしまいます。これは大きな機会損失です。

ページの表示速度を上げるには、いくつかの方法があります。必要のないリソースを削除する、AMP対応する、といった方法です。また、画像やCSSのファイルサイズを小さくすることでも表示速度を改善することができます。表示速度をチェックするためのツールもあるので、サイトを運営している方は、まずは自サイトの現状をチェックしてみてはいかがでしょうか。

外部からのリンクを集める

外部からのリンクを集めることは、現在でも有効な対策です。しかし、外部対策を自力でおこなうことには限界があります。また、すでにお話ししたように、いたずらに被リンク数を増やしても意味はありません。あくまで、質のよい被リンクを増やす、ということが大切です。

クオリティが極端に低い、内容の薄いサイトからいくらリンクされても、有効なSEOにはなりません。むしろ、評価を下げてしまう恐れすらあります。では、質の高い外部リンクを得る具体的な方法はあるのでしょうか。

この答えはSNSにあります。SNSへの投稿に、関連するコンテンツにアクセス可能なURLを貼ります。この投稿がシェアされれば、ナチュラルな被リンク獲得のチャンスにつながります。SNSだけに限らず、メルマガや有料広告を活用するのもよいアイデアです。外部リンクの獲得は容易ではありませんが、自然に良質な被リンクを獲得できるようなアピールをしていくことは大切です。

サイトを長く運営すればするほど、被リンクは増える傾向にあります。しかし残念なことに、これらの被リンクの大半はスパムや低クオリティなものです。このようなリンクを放置すると、最悪の場合、Googleからペナルティを受けることがあります。このような事態を防ぐために、不自然で低クオリティなリンクは否認し、良質なリンクの比率を高めていきましょう。

長期的にサイトを運用する

例えば家を建てるとして、ここ1~2年のあいだに設立されたハウスメーカーと、50年以上の歴史がある工務店という選択肢があった場合、どちらに依頼したいと考えますか?多くの方は後者を選ぶのではないでしょうか。

ウェブサイトも同様で、やはり長く運営していると信頼性がアップします。SEOの観点から考えても、質のよいサイトを長期にわたって運営することで、競合サイトよりも高い信頼性を勝ち取ることができます。

Googleは、クオリティの高い情報を定期的に発信し、しかも長く運営しているサイトを「ユーザーから求められている」として高く評価します。当然、検索結果の上位に表示される可能性も高くなるでしょう。

必要に応じてツールを活用する

SEOツールにはさまざまなものがあります。その中でも代表的なものが、検索順位をチェックするためのツール。SEOを進めていく上で大切になるのが、運用しているサイトが現状、表示されている順位を把握すること。効果的に対策を進めるための「はじめの一歩」です。

数ある検索順位チェックツールの中でも、よく知られているのが「Gyro-n SEO」です。高機能で、多くのマーケッターや企業のSEO担当者が活用しています。検索順位の自動計測だけに留まらず、カスタマイズすることで必要な情報だけをチェック、分析することも可能です。

有料ツールの購入を考える際は、金額と利便性のバランスを考慮することが大切です。現在は無料ツールの中にも有料ツールとほぼ同等のポテンシャルを持つものがあります。

また、どんなに優れたツールであっても使い勝手が悪いとなると問題です。お金の無駄になってしまうので、導入の際は使い勝手も必ず考慮しましょう。

今知っておきたいSEO対策のポイント- トレンド編

Googleのアルゴリズムは常に進化を続けているため、SEOもトレンドを押さえて進めていかなければなりません。いつまでも古いやり方では、通用しないどころか、逆に順位を下げてしまうことも考えられます。良質なコンテンツを優先する、サイテーションを集める、音声検索への対策を怠らないなど、トレンドを意識した対策をしてください。

質の高いコンテンツを作成する

今のトレンドはコンテンツSEOです。情報を求めている人々の役に立つ記事を発信し続ける、王道の方法といっても過言ではありません。大切なのは、質の高いコンテンツを作るということ。ここが最重要ポイントなので覚えておきましょう。

Googleのアルゴリズムがバージョンアップしたことで、現在では、質の低いコンテンツは評価されません。絶対的なコンテンツ量は多いに越したことはありませんが、あくまで誰かの役に立つ、有益なものであることが大前提です。

では、そのような記事を作成するにはどうすればいいのでしょうか。大切なのは、ユーザーの立場になって考えること。その上で、ユーザーの悩みを解決できるような内容の記事を書けばよいのです。読んでくれた人が納得し、「役に立った」「助かった」と思ってもらえるような内容にすれば、それは有益なコンテンツということになります。

質の高い記事はSNSとの相性も抜群です。有益な情報を発信すればするほど、ユーザーの目にも留まりやすくなるため、自然と読まれるチャンスも増えていきます。これは同時に、たくさんの人に情報がシェアされるチャンスでもあります。これが、内容の薄い記事だと、誰も見向きもせず、バイラルになることもありません。

また、有益なコンテンツがストックされていくと、SNSのネタが尽きてしまうことがありません。3ヶ月から半年に一度くらいのスパンで定期的に投稿することで、新たなユーザーの目に触れさせることも可能になります。これは、良質な記事だからこそできることです。

モバイルの対策を強化する

現在では、多くの方がスマホや携帯電話でインターネットを利用しています。そのため、モバイル対策の強化は、SEOの観点から考えると当然のことといえます。Googleは、2018年からモバイルファーストインデックスを導入しています。これは文字通り、Googleがモバイル版のサイトを優先的にインデックスするようになったことを意味します。

モバイルサイトを持たないサイトの場合、デスクトップサイトがインデックスされますが、その結果、検索順位に影響が出る可能性は否定できません。こうしたリスクを回避するためにも、モバイル対策の強化は必須です。

最善の策は、レスポンシブデザインでスマホ対応すること。レスポンシブデザインを採用すれば、スマホやタブレット端末でもパソコン版と同じクオリティでコンテンツの提供が可能になります。

ユーザーがスマホで検索したとき、パソコン版がそのまま表示されてしまうと、見にくいことこの上ありません。文字も小さく表示されてしまうため、倍率を調整して記事を読むことになるでしょう。これでは利便性がよいとは到底いえず、ユーザーの離脱につながる恐れがあります。

そのため、パソコンだけでなく、モバイル端末においても、利用者がストレスを感じることなく閲覧できるようにしなくてはなりません。スマホユーザーの数は、これからも増加が予想されているので、モバイルへの対策は、何にも増して優先順位が高いといえます。

ただ、スマホからのアクセスが多いからといって、スマホユーザーのみをターゲットにすることには問題があります。どの端末からアクセスがあっても、同じクオリティでコンテンツを提供できることが基本です。パソコンでは正常に閲覧できるのに、スマホだと画面が崩れる、スマホでは正常に表示されるのに、iPadだと表示が崩れる、といった状態は避けなければなりません。

こうした状況を回避するには、レスポンシブデザインを採用したあとに、すべてのデバイスでチェックをおこなうことが重要です。パソコンで制作した場合でも、スマホなど、一般的に使われているモバイル端末からアクセスし、見え方や動作を確認しましょう。

サイテーションを集める

サイテーションは、「引用」や「言及」を意味します。SEOにおいてサイテーションという言葉を使う場合は、外部のサイトに店舗の名前などが引用、言及されることを指します。

例えば、あるユーザーがラーメンを食べたとしましょう。あまりのおいしさにユーザーは感動し、自身が運営するブログに、お店の名前や住所、感想などを紹介しました。これがサイテーションです。

「被リンクを増やすということ?」と思った方もいるかもしれませんが、そうではありません。サイテーションの場合、リンクの有無は関係ありません。リンクが貼られていなくても、お店の名前やサイト名、住所などが言及されることで、被リンクと似たような効果を発揮すると考えられているのです。

では、サイテーションを増やす具体的な方法ですが、基本的には、被リンク獲得を狙う場合と変わりありません。SNSの活用です。SNSを使い、フォロワーの役に立つような情報を発信してください。発信する情報の質が高ければ高いほど、より多くの人の目に留まり拡散されやすくなります。

広く拡散されると、「いいね」や「リツイート」の数も、比例するようにどんどん増えていくので、自然に自サイトやお店に関する言及も増えていきます。また、SNSで情報を発信する場合は、ハッシュタグを活用しましょう。トピックに関心のあるユーザーを引き寄せ、さらに多くの人の目に触れるチャンスを広げることができます。

ただ、サイテーションにも注意点があります。お店や会社、サイトに関するサイテーションであっても、批判的だったり、悪い内容だったりすると、後々、問題につながる可能性があります。

批判的なサイテーションが増えてしまうことで起こりうるリスクとして「炎上」が挙げられます。ご存じのように炎上は、ネット上だけでは収まらず、リアルなビジネスに悪影響を及ぼすこともあります。SEOにおいても、なんらかの悪影響が出てしまうことも否定できません。

このような事態を防ぐためにも、発信する情報の中身、フォロワーへの対応などには注意が必要です。大げさなタイトルで中身が伴わないサイト。このようなサイトは炎上と隣り合わせです。しつこいようですが、人の役に立つ内容を発信し続け、フォロワーに対しても丁寧な対応を心がけることで、リスクを減らしましょう。努力を続けることが、結果的に好意的なサイテーションを得ることにつながるのです。

強調スニペットの対策をする

強調スニペットとは、検索エンジンにおいて質問形式で検索したときに、その回答と思しきサイトを上位表示する仕組みです。検索結果の最上位に表示されるため、多くのユーザーの注目を集められるというメリットがあります。これからは、この強調スニペットを意識したサイト作りも必要となってきます。

では、強調スニペットを意図的に表示させることはできるのかというと、実は明確な方法はありません。あくまでGoogleが判断して表示しているため、運営者側が強調スニペットを設定することはできないのです。

ただ、Googleは「ユーザーの質問に対する回答がページに含まれていることをシステムで判断し、その結果を強調スニペットとして表示します」
(参考:https://support.google.com/webmasters/answer/6229325?hl=ja)という見解を示しています。そのため、プログラムがわかりやすい、理解しやすいページ構造に改善する、Q&A形式を採用する、といった対策が有効だと考えられています。

プログラムにとってわかりやすい、理解しやすい構造とは、言い換えれば、クロールしやすい構造です。例えば、適切なタグ付け、テキストをメインにしたコンテンツ制作などがクロールしやすい構造に挙げられます。また、Q&A形式のように、質問に対してストレートに回答するわかりやすいコンテンツも、強調スニペットに相応しいと判断される可能性があります。

意図的に強調スニペットを表示させることはできませんが、その確率を高めるための対策はできます。常に検索結果の上位を狙う、適切でわかりやすい日本語を使う、といったことを意識したコンテンツ作りを続けましょう。

音声検索の対策をする

近年は、音声検索を利用するユーザーも増加傾向にあります。指で検索キーワードを打ち込む必要がなく、声に出すだけで求めている情報を得られるため、今後も音声検索の利用は進んでいくものと考えられています。

こうした状況だからこそ、これからは音声検索を意識したSEOを進めなくてはなりません。では、具体的にどうすればいいのかというと、基本的には、通常のSEO対策を進めること。これに尽きます。

ただ、音声検索のアルゴリズムでは、ページの読み込み速度が大きな鍵を握っているといわれています。声で入力したときに、スムーズにページを表示する必要があるため、読み込み速度が重視されているのかもしれません。

つまり、ページ表示の高速化を図ることは、音声検索対策になります。ページ負荷が大きいとどうしても表示速度が遅くなるため、すでにご紹介しているとおり、無駄なリソースを排除する、AMP対応する、などの方法により、ページ負荷の軽減を図りましょう。

ページの表示速度の高速化は、従来のSEOにおいても重要なことです。「ユーザーにストレスを感じさせない」。これが表示速度高速化が求められる理由ですから、音声検索を意識せずとも、対策は必須です。

音声検索の利用は、国民性によるものも大きいといわれており、「日本人には向かないのでは」という話も聞きます。しかし、テクノロジーの進歩などを考えると、音声検索が将来、日本でもスタンダードになる可能性は否定できません。日本人は消極的だから使う人は少ないだろう、と高をくくっていると、取り残されてしまう恐れがあります。

たとえ今は一定数の利用者しかいなくても、適切に対策することで機会損失を防げます。この機会に音声検索対策にも目を向けてみましょう。

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