知らないと損!Web集客の種類5選と使い分けの原則

Web集客は、スマートフォンやタブレットなどでインターネットを見る機会が多い現代社会における、より効果的な集客方法です。紙媒体のチラシなどを使用して広告を出す場合よりも費用を軽減できるなど、さまざまなメリットがあります。

Web集客の種類とは

Web集客の種類とは

Web集客には、主に5種類の方法があります。検索エンジンによる集客や有料広告、SNS、外部サイト、ダイレクト流入が該当します。集客方法にはそれぞれ特徴があるため、目的に合わせた手法を用いることでより効果的な集客が可能です。

検索エンジンによる集客

検索エンジンによる集客とは、Google、Yahoo、Bingなどの検索エンジンを経由して集客する方法です。自社のオウンドメディアに、ユーザーの検索で上位に表示されることを目指すコンテンツSEO対策を講じる場合などが該当します。

オウンドメディアにユーザーの求める情報を提供する記事コンテンツを投稿し続けていると、徐々に記事が検索に上がりやすくなり、サイトの閲覧者が増加します。サイトの閲覧数増加により商品・サービスの利用者が増加する仕組みが、検索エンジンによる集客です。

検索エンジンによる集客は、短期間で効果がでる集客方法ではありません。オウンドメディアの場合は最低でもコンテンツが100以上必要といわれているので、必要な記事の数を増やしていくことも大切です。検索エンジンによる集客効果は長期間維持されるので、長期的に活用できるコストパフォーマンスが高い集客方法といえます。

近年では、Googleの検索アルゴリズムがアップデートされたことにより、検索順位が変動しやすくなっています。検索者の役に立つ情報を掲載している良質な記事が検索上位に上がり、より集客効果が見込めるため、良質なコンテンツを積極的に制作することが重要です。

有料広告による集客

有料広告には、リスティング広告、ディスプレイ広告、純広告、ネイティブ広告、SNS広告、メルマガ広告などがあります。無料で行える検索エンジン集客などとは異なり、お金をかけてユーザーにアピールしやすい広告配信を依頼します。有料広告は、早い場合には1~2日程で効果が出はじめる速効性が高い集客方法です。

デジタル広告の場合、ユーザーの年齢、性別、住所、趣味など、広告の配信先を細かくターゲティングできます。自社のターゲット層へダイレクトに広告を送れるため、効果的なアプローチが可能です。

有料広告ならユーザーに向けて効率良く広告を出せるのですが、継続的に広告費用をかける場合、会社の規模によっては費用面で大きな負担になります。広告費をかけないと広告を出せず売上につながらないので、利用するタイミングに注意が必要です。

SNSによる集客

SNSによる集客は、さまざまなSNSツールを利用して行う集客方法です。LINE、Twitter、Instagram、YouTube、Facebook、TikTokなど、数多くある媒体を利用して宣伝ができます。とくに日本の代表的なSNSといわれているのが、LINE、Twitter、Instagram、Facebookです。

国内最大の利用者数を誇り幅広い世代に利用されているのがLINE、比較的若年層に利用者が多くリアルタイムで情報が広がるのがTwitter、グルメやファッション・旅行などのおしゃれな写真で盛り上がる、若年層や女性に利用者が多いのがInstagram、世界最大級のSNS・実名登録が多く日本ではやや高めの年代が利用しているのがFacebookです。

SNSによってユーザーの年齢層や行動パターン、心理的な特徴などがそれぞれ異なるため、集客に利用する場合は自社の製品をアピールできる媒体を選ぶことが重要です。SNSマーケティングでは、ユーザーが興味をもつコンテンツを直接的に発信し続けていく方法で集客効果が得られます。商品のターゲットとなるユーザーに広告を発信していくと、さまざまなメリットが得られます。SNSを活用することで、商品やサービスの認知度向上、従来の顧客からの評価向上、ブランディング効果、企業や商品・サービスへの愛着度アップなど、企業のイメージアップから売り上げ増加まで、幅広い効果が期待できます。

外部サイトによる集客

外部サイトから自社サイトへの流入を図る集客方法も重要なWeb集客の1つです。外部のサイトにリンクが貼られたり、ブログやSNSなどで紹介される機会が多かったりするほど、自社サイトの閲覧数の増加につながります。

食べログやぐるなび、エキテンなど、特定の商品やサービスで店舗を紹介する「ポータルサイト」からの流入を図る方法もあります。「ポータルサイト」からの流入は、自社のターゲット層に当てはまるユーザーが集まりやすいため、売上につながりやすく、売上アップへの影響が大きい手法です。おすすめ店として何度も表示されるとユーザーの流入、成約数が増加しますが、何度も表示されるためには基本的に有料サービスへの加入が必要です。有料サービスはコストがかかりますが、加入していないと集客数が低下するため、売り上げに対してどれだけコストがかかっているかをよく検討して利用しましょう。

また、関連性の高いサイトからの被リンク数が多いWebページは、検索エンジンからの評価が高まります。外部サイトによる集客に力を入れると、検索上位に入るためのSEO効果を高める効果も得られます。無料で掲載できるサイトがある場合には、登録しておくのがおすすめです。

ダイレクト流入による集客

ダイレクト流入とは、URLの直接入力や、スマートフォンからのQRコード読み取りなどで直接自社のサイトに訪れるパターンです。以前サイトに訪れたことがあって、ユーザーが残していたブックマークからサイトに再び訪れるケースもダイレクト流入に該当します。

ダイレクト流入は始めからサイトを特定して訪れるケースなので、検索エンジンで検索したとき上位に表示されていない場合でも訪問人数は影響を受けません。直接流入のユーザーが増えるほど、集客人数は安定します。

ユーザーが検索しなくても直接サイトに訪問できるように、チラシなどの配布物にURLやQRコードを掲載してダイレクト流入数を促進させると、サイトへの訪問人数アップにつながります。自社サイトでメルマガを制作し、定期的に配信するメールマガジンにリンクを貼り付けておく方法も有効です。メールマガジンからの流入では売り上げが上がりやすいという特徴があります。自社サイトへのリンクをユーザーが使いやすいように配信・配布する機会を設けて、より多くの集客につなげましょう。

Web集客の使い分けパターン

Web集客は、ターゲット属性に合わせて集客方法を選ぶ場合や、広告予算や社内リソースから可能な集客方法を決定する場合があります。集客方法を使い分けることで、より効果的に集客につなげられます。

製品・サービスとターゲット属性との相性

Web集客は、自社の製品・サービスに興味を持たないユーザーに対して広告を出し続けても集客効果は得られません。幅広い層に対して広告を出すのが難しい場合などはとくに、適したターゲット層に向けて広告を出すことでより高い宣伝効果を得られます。年齢や性別、職業やライフスタイルなどから集客目的とするユーザーを絞り込み、自社の製品と相性のいい属性のユーザーに対してアピールできる集客方法を選ぶことが大切です。

SNS集客の場合には10~30代のユーザーが多いTwitterやInstagramなどで情報を配信できるため、若い層をターゲットとしている製品やサービスに適しています。製品に関連するお役立ち情報の発信など、自社サイトを充実させるコンテンツSEOでの集客は若い年代のユーザーに適さない場合も多いといわれています。

自社の製品・サービスのターゲットを事前に絞っておくことで、市場や顧客に即した効率の良い集客が行えます。

広告予算

Web集客には、無料でできる方法と有料の方法があります。無料のWeb集客でも集客効果や顧客獲得・維持の効果はありますが、無料よりは有料の広告にお金をかけた方がより集客効果が上がり、売り上げもアップします。広告にかける予算に余裕がある場合には、有料広告を利用してユーザーの獲得に力を入れることが可能です。

広告費は非リピート性の商品の場合、1件の売り上げで得られる利益額以内に抑えて予算を立てる必要があります。例えば1件の売上利益が1万円の場合、広告費の「目標顧客獲得単価」を1万円未満に設定します。広告予算の目安は、「目標顧客獲得単価」×「目標件数」で計算できるため、計算式に数字を当てはめて適した予算で広告を活用し活用しましょう。

Web集客に費用をかけるときには、広告の掲載を依頼する「広告費」や、広告の制作や運用を外部委託するときにかかる「外部への制作費用」、広告の改善や今後の施策についてアドバイスを受ける「コンサルティング料」などがかかります。

リスティング広告は1クリックの単価が決まっている広告で、広告費は月に15万円~程度、広告運用手数料は広告費の20%程度が目安、SEO対策では外部委託だとコンサルティング料15万円~の費用を目安にできます。

できるだけ予算をかけずに集客を行いたい場合には、無料のWeb集客でもある程度までの成果をあげることができるので、無料で行えるSEO集客やオウンドメディア、SNS集客などに取り組んでみるのがおすすめです。

よりよい成果を出したいときには、無料のWeb集客と有料広告をバランスよく活用して効率良く顧客獲得を目指しましょう。自社の広告予算を集客しやすいタイミングに合わせて使うことで、広告の成果を出しやすくなります。

社内における運用リソース

Web集客方法を選ぶ際には、社内リソースが確保できるかどうかも注意しましょう。元々人材が不足している場合はとくに、広告費の予算があっても運用が難しい集客方法があります。コンテンツを大量に作成しなければならないコンテンツSEOの制作を行う場合などは、コンテンツの制作・管理・運用を担当するスタッフを数人配置する必要があります。

Web集客に社内の担当者をつけるためには、専門的な知識の習得や担当者の採用が必要です。そのため採用コストや育成のためのコスト、期間がかかることも考慮しなければなりません。制作・運用するコンテンツの質の高さはWeb集客の効果に影響するため、運用リソースの確保は重要な課題といえます。

近年では、社内リソースだけに頼ることなく、外部のWeb集客に関する知識の豊富な人材に業務を委託するという方法も取り入れられています。

まとめ

Web集客にはさまざまな方法があります。有料広告は集客効果が高いですが、長期間の活用はコストがかかります。長期的な集客効果がある検索エンジンによる集客をはじめ、SNS集客、外部サイト流入、ダイレクト流入など、Web集客方法はそれぞれ特徴が異なります。自社製品やサービスに適したWeb集客方法を活用することが大切です。

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