キーワード出現率とは
キーワード出現率とは、キーワード密度(Keyword Density)とも呼ばれており、ページで使われているSEO対策をしたいキーワードが含まれる割合を指しています。100個の単語で構成されたページ内にキーワードが1つ含まれていたら、キーワード出現率は1%ということになります。
以前はキーワード出現率がSEO対策において極めて重要な数値とされていました。初期の検索エンジンは、ページ内のテキストに繰り返し出現する単語をそのページの主題と判断して、そのキーワードの量に従って表示順位を決めていたからです。
しかし、キーワードにしたい単語を不自然に詰め込んで上位表示を狙うような悪質な手法が横行した結果、Googleなどの検索エンジンもその対策として、過剰にキーワードが使用されたページの検索結果順位を下げ、検索結果から削除するなどの厳しいペナルティを設けるようになりました。
これに対抗して、キーワード出現率を意図的に調整し、コンテンツ総量に対して5~7%の出現率ならSEO効果も狙えた上でペナルティを逃れることができるとして「キーワード出現率は5~7%が理想」と言われるようになったのです。
その後、検索エンジンのアルゴリズムが格段に進歩し、現在では話題が絞り込めていればページ全体の意図を十分に判断できる性能を獲得しています。全体のトピックにそぐわない形でキーワード出現率を意図的に上げたとしても、SEO上は無意味になっています。
現在のアルゴリズムではHTMLの<title>タグ内や見出し要素の<h1>内のキーワードは通常の段落にあるキーワードより高く評価されるので、SEO対策として強調したい特定のキーワードがある場合には<title>要素や<h1>要素で使うことが推奨されています。もちろん、タイトルや見出しに適切な語句が使われていれば、検索で訪れたユーザーも自分の求めているコンテンツかどうか素早く判断することが可能になり、ユーザーの利便性にも繋がります。このように、ユーザーのことを第一に考えたコンテンツを作成することで、検索エンジンからも高い評価を受ける可能性が高くなっているのです。
もちろん、<title>などの要素内でも特定の語句を不自然に多用すればペナルティの対象となる可能性があるので、適正な頻度での使用が求められます。
ここで注意したいことは、自然な文章を意識するあまり余談が多すぎる文章や、対策したいキーワードが全く含まれていないコンテンツを作成してしまうことです。せっかくよい内容のコンテンツを作成しても、キーワードが含まれていなければ、当然ユーザーの意図した検索ではヒットしないことになります。
キーワード出現率を気にする必要はありませんが「どのようなキーワードで検索されるか、検索してほしいか」を設定して、ページのテーマを絞り、実際の原稿にそのキーワードが含まれているかどうかをチェックすることが大切です。