QDFとは
QDFとは、Query Deserves Freshnessの略称で、Googleが採用しているアルゴリズムの1つです。時事性の高い情報が求められているトピックに関して、通常の検索結果とは別に、情報が新鮮であるページを優先して上位に表示させようとするアルゴリズムのことを表します。QDFは、スキャンダルや大きな事件などニュースでよく活用されています。Googleは検索クエリのログやニュースをリアルタイムで分析し、あるトピックについてのクエリや言及が急激に増加した際に、ユーザーは最新情報を求めていると判断し、検索結果に新しいコンテンツを掲載したサイトを多く表示させるようにしています。ちなみに検索クエリとは、Googleでユーザーが検索のために検索窓に入力するキーワードのことを指します。
通常、安定した検索の需要があるトピックは、ユーザーが検索によく使うビッグキーワードを用いてサイト内情報の最適化を重ねることで、検索における上位表示を狙います。一方、話題性の高いトピックや、ホットなニュースについての情報を記載したページは、いち早くネット上に公開すれば、QDFによって瞬間的なアクセス増加や、多くの被リンクを集めることが見込めます。
このことから、ホットなニュースに対応して手早く記事を公開できるシステムを準備し、QDFによる瞬間的なアクセス増加に乗じてリンクの増加を狙うというテクニックもあります。QDFによる検索結果の変動は、しばらく時間が経つと元に戻ることが多いため、数日で検索上位からは落ちてしまいます。しかしその間に外部のサイトからの被リンクを集められれば、サイト自体の評価を大きく高めることが可能になるのです。これはGoogleが、多くの被リンクを集めるコンテンツは、ユーザーが価値あるサイトだと判断したと認識するからです。つまりこのテクニックでは、被リンクを集め、サイトの評価を高めることが本質となっています。
しかし、情報が新しければ全てのサイトが上位表示される訳ではありません。Webサイト自体の信用度や、記事の充実度といったSEOの基本的な部分は必要となりますので、中身の薄い記事を量産してもあまり効果は得られません。
ホットなトピックを探すには、「マスメディア」「Twitterのトレンド」「Yahoo!リアルタイム検索」「Googleトレンド」などをチェックします。とくにYahoo!リアルタイム検索では、TwitterやFacebookにおけるキーワード出現数の推移をグラフ表示してくれるため、QDFを利用できるトピックを見つけやすくなっています。