パーソナライズド検索とは
Googleが導入しているパーソナライズド検索とは、それぞれのユーザーに対してカスタマイズされた検索結果を表示する機能です。Google検索では位置情報から得たユーザーの所在地や、過去に検索した際に入力したキーワード(クエリ)、ソーシャルネットワークにおける活動、過去に開いたサイトなどからユーザーの属性を割り出して、最適化された検索結果を表示します。
パーソナライズド検索は個人の趣味や嗜好など、パーソナルな情報の影響を受ける内容を検索する場合には役立つ機能ですが、サイト運営者などがSEO対策で自社(自身)のサイトの順位を確認する場合には注意が必要です。通常、サイト運営者は自社サイトを検索して閲覧する機会が一般のユーザーよりも多くなるため、パーソナライズド検索によって実際の順位よりも上位に表示されてしまいます。
こうしたバイアスを避け、パーソナライズド検索の影響を受けていない本当の順位を知るためにはシークレットモードで検索する方法があります。シークレットモードというのはGoogle Chromeでの呼び名で、Firefoxではプライベートブラウジング、Internet ExploreではInPrivateブラウズと呼ばれています。シークレットモードで検索すると、閲覧したサイトの閲覧記録が残らないため、過去に閲覧したサイトの影響を受けない純粋な検索結果を見ることができます。ただし、過去の検索や閲覧の影響を受けないシークレットモードで検索しても、位置情報の影響は受けてしまいます。位置情報の影響も受けず、まったくパーソナライズされていない順位を確認するには、専用のツールを使用するほか、Google アナリティクスやWebmaster Toolなどのアクセス解析ツールを使用して平均掲載順位を確認する方法があります。しかし、ユーザーの特性によって、シークレットモードで検索した検索順位や、解析ツールによって算定された平均掲載順位よりも自社サイトが下位に表示される可能性があります。特定のターゲットを設定している場合は、同様の属性を持つユーザーの検索結果を参照する方法が効果的です。
また、共用のパソコンを使用する際は、不特定多数の人の履歴を引き継ぐこともあるので、パーソナライズド検索を行ったとしても自分が意図するサイトが上位に表示されるとは限りません。検索の目的や使用するパソコンによって、パーソナライズド検索を有効にするか、シークレットモードで検索するかを使い分ける必要があります。