ロングテールSEOとは
ロングテールSEOとは、検索エンジンからアクセスを集める際、ニーズが高い特定のキーワード単体ではなく、競合の少ないいくつかの単語を組み合わせて小さなニーズに応えるコンテンツを作り、サイトへのアクセス数を増やす手法のことを言います。また、こうした単語の組み合わせで作るキーワードを、複合キーワードやロングテールキーワードと呼びます。
ニーズの高いキーワードは、単独での検索数が多いことを意味しますが、その代わり競争は激しく、対策をしても上位に食い込むことは簡単ではありません。それに比べると、複数の単語で構成された複合キーワードは、検索数としては少ないかもしれませんが、それらを幅広くそろえて積み上げることで、大きな数にすることができます。
実際、Webサイトにアクセスしてくる閲覧者が検索に使ったキーワードをグラフ化してみると、ニーズの高いキーワードを頂点に検索数は下降の一途をたどり、ニーズの少ないキーワードの組み合わせは長い尾のように、細く、長く連なっています。これが「ロングテール」の由来です。これらのロングテールキーワードによりSEOを行うと、競合サイトが少ないために、検索結果において上位表示されやすくなります。
たとえばキーワードの軸を「SEO」とした場合、ロングテールキーワードの候補としては、「SEO ロングテール」をはじめ、「SEO 文字数 効果 」、「SEO 被リンク 本数」、「SEO 業者 おすすめ」などが考えられます。このようにしてユーザーの細かいニーズに応えるページを増やし、確実にアクセスを集めていくのがロングテールSEOです。
ただ、ロングテールキーワードはライバルが少ないとはいえ、まったく検索されないようなキーワードの組み合わせで対策を試みても意味がありません。事前に検索ボリュームをリサーチし、その複合キーワードを使っている競合があれば対象となるページを確認して、そのページよりも中身の濃いページを作ります。
またロングテールSEOを進めると、実際に需要のある複合キーワードを調べることで、ユーザーが抱える悩みを広く理解できるようになるというメリットも生まれます。サイトを訪れたユーザーも、自分の知りたい情報がそこにたくさんあればサイトへの信頼感が増し、サイト内の他のページにも訪問してくれる可能性が高まります。そうなれば滞在時間も延びるため、結果として検索エンジンの評価に良い影響を与えると共に、自社商品やサービスの購入などのコンバージョンにもつながりやすくなります。
ただ、ロングテールSEOにもデメリットはあります。サイト全体のページ数が増えるため手間がかかることや、似たような内容のページが増えてしまうこと、また、コンテンツを継続的に増強していくスタイルなので、結果が出るまでにある程度の時間がかかることなどが挙げられます。