グローバルナビゲーションとは
グローバルナビゲーションとは、Webサイトの全てのページに置かれた共通のメニューのことを指します。PCサイトであればページの上部や左端に配されることが、スマートフォンサイトであればページ上部にあるハンバーガーメニューとして設置されていることが多く、ページを開いたときに目に入る位置が適切とされます。ページをスクロールしても常に画面の上部に固定されるなど、ユーザーがサイトを回遊しやすいような工夫も多数施されています。
検索で訪れたトップ以外のページからスタートしたユーザーでも、求める情報にすぐにアクセス出来るというメリットがあります。デザインも全ページ統一すれば、万が一、ページ内でユーザーが迷ったとしても、グローバルナビゲーションから探している情報を簡単に選び直すことができるでしょう。また、会社概要やサービスの内容、料金など、グローバルナビゲーションはページの核となるコンテンツで構成されているため、サイトの構造の把握にも役立ちます。
ユーザーがサイトの内容をスムーズに把握出来るようにするためには、グローバルナビゲーションの要素は最大で7つ程度が良いとされています。これは、心理学者のジョージ・A・ミラー氏が提唱した「マジックナンバー 7プラスマイナス2」という理論に基づいた考え方で、記憶力が高い人が一度に覚えられる要素の数は7+2で9つ、低い人だと7-2で5つだとされているためです。内容はシンプルな単語で構成されることが望ましく、長くなる場合はグローバルナビゲーションの数を減らすなどの対応が求められます。グローバルナビゲーションの情報の多さは、直接、閲覧数の増加にはつながりません。情報が多いと、かえってユーザーの混乱を招いてしまいます。閲覧数増加のためには核となるコンテンツをしっかりと定義し、グローバルナビゲーション以降も分かりやすく動線を整備することが重要です。そのうえ、配置に閲覧者の視線の流れを取り入れることで、ユーザビリティはさらに向上します。PCサイトであれば左から右に、スマートフォンサイトであれば上から下にユーザーの視線は動きます。読んでもらいたいコンテンツを左または上から順に配置しつつ、申し込みや問い合わせなどそのページのゴールとなるリンクを一番右または下というように、目の動きを意識しながらページを設計することが大切です。
SEOの観点からも、グローバルナビゲーションの役割は重要です。検索エンジンは内部リンクが多く張られたページを重要なコンテンツと認識するため、全ページからリンクが張られているページは、サイト内において重要な意味を持つと伝えることになります。
サイトが公開された後はGoogleアナリティクスなどを使用して、回遊率や離脱率、コンバージョン率を解析し、グローバルナビがユーザーを導く役割を果たしているかを検証したうえで、修正することがサイトの質向上につながります。