CGMとは
CGM(Consumer Generated Media)とは、ユーザー自身からの情報提供や投稿を集めてコンテンツが構成される、Webサイトやネットサービスのことです。SNSやブログ、Q&Aサイト、口コミサイト、レシピ投稿サイト、グルメサイトなどが該当します。 代表的なものとしては、サービス利用者からの質問に対し、他のユーザーが回答やコメントを投稿、これらを集積してQ&Aコンテンツを生成していくものや、価格比較やユーザーの評価を紹介する口コミサイトなどがあります。
口コミを活用するマーケティング手法は、サイト側からのみ情報を発信するよりもユーザー心理に訴える効果が高いとされています。また、ユーザー投稿が増えればコンテンツが自動的に拡大する仕組みで、結果としてさらに情報量も増大していくという好循環を生み出します。
一方、ユーザーが自発的に情報を発信できる環境を構築することが必要で、Webサイトの環境整備には高度なスキルとノウハウが求められます。さらに、適正な情報提供ではなく意図的な誘導などが見つかれば、サイトの信頼性だけでなく、ブランドやサービスに対するイメージが毀損され、サイトの運用そのものが難しくなるケースも見られます。CGMを活用したマーケティングでは、情報の信頼性あるいは誠実さがきわめて重要なものだといえます。
CGMの有効な活用事例として、大手レシピサイトの例を見てみましょう。このサイトでは、ユーザー自らが作成し、投稿したレシピがそのままコンテンツとなっています。また、レシピに対するコメントや評価も掲載されるとともに、巧みな仕掛けも作られています。
たとえば簡単ハンバーグのレシピには、このハンバーグレシピを見たユーザーが、実際に自分で調理したレポートを投稿する欄が設けられています。この仕掛けによって、それぞれのページの情報量がさらに増大していくのです。このようなコンテンツ量が豊富なサイトは、結果として検索エンジンの評価も高まっていきます。
ほかの事例を見ても、利用者が商品やサービスに対するコメントや評価を投稿している場合があります。先に述べた代表例などのように、商品のレビューなど利用者が参加するコンテンツを設けておくことによって、さらに情報量が増え、それがまた利用者獲得につながっている好例だといえます。
このようにCGMは、投稿する利用者数が増えることで、さらに膨大な情報量を集積するという特徴を有しています。そして、この情報量の多さが利用者にとって有益であると検索エンジンが評価することで、検索エンジンの上位に表示される効果も期待できるのです。