ビッグキーワード/スモールキーワードとは
ビッグキーワード/スモールキーワードとは、検索エンジンで入力される言葉についての概念のことを指します。その違いに明確な定義はありませんが、基本的に、検索回数が多い1語からなる単体キーワードのことをビッグキーワード、複数の単語で構成されるなど具体性をもった検索回数の少ないキーワードのことをスモールキーワードといいます。Web集客やSEO、リスティング広告の運用においてキーワードを考える上で用いられる用語です。
一般的にビッグキーワードは検索回数が多く、月間検索ボリュームが10,000回以上のキーワードのことをいいます。ほとんどの場合、1つのワードで構成されることが多く、検索順位が1位になると莫大なアクセスが見込めます。
▼ビッグキーワードの一例
ニキビ
ダイエット
生命保険
しかし、誰でも思いつくようなビッグキーワードは競合サイトが多く、検索順位を上げるのは困難です。また、ビッグキーワードは大きな検索流入数を見込めるものの、必ずしも成果に反映されるものとはいえず、コンバージョン率は低めです。
たとえば、「ニキビ」という単体キーワードの場合、ユーザーの検索意図が明確ではありません。ニキビの原因を知りたいのか、ニキビケアの洗顔料を探しているのか、ニキビに効果的な食事を知りたいのか、ユーザーの検索意図は多岐にわたります。そのため、ユーザーの意図通りのコンテンツを提供するのが難しいといえます。とはいえ、圧倒的な検索ボリュームがあり、検索上位に露出することができるだけでも様々なメリットがあるので、ビッグキーワードで検索上位を獲得できたときのリターンは非常に大きいと考えられます。
スモールキーワードとは、月間検索ボリュームが1,000回未満のキーワードをいいます。主に2語、3語からなる複合キーワードであり、検索意図がより具体化しているため、ユーザーの意図に即したページに誘導することができれば、高いコンバージョン率が見込めます。
▼スモールキーワードの一例
ニキビ 口周り 原因
ダイエット お腹 贅肉
生命保険 保険料 掛け捨て
スモールキーワードは競合が少ないため検索順位が上げやすく、具体的で明確なニーズをもった検索ユーザーを拾えるというメリットがある一方で、検索流入数が少ないため大きな集客は見込めません。ユーザーの悩みに対してピンポイントに訴求するコンテンツを提供し、高いコンバージョン率を示しても、そもそもの集客力が低いため、大きなリターンを得ることは難しいといえます。
しかし、ビッグキーワードが「広く浅く」なのに対して、スモールキーワードは「狭く深く」アプローチすることができるため、ユーザーの再訪問率や滞在率は高くなる傾向にあります。そのため、固定客を獲得するのに非常に有効であるといえるでしょう。