<a>タグとは

<a>タグとは「船のイカリ」という意味のanchor(アンカー)を略したHTMLタグで、ハイパーリンクを組み込む際使用するものです。その名の通り、テキストや画像とリンク先を繋ぐ役割を担っています。

<a>タグの基本となる属性はhref(ハイパーリファレンス)属性です。<a href="〇〇">…</a>の形をとり、〇〇の部分にURLを挿入することで移動先を指定します。また、「…」の部分にはリンクを貼りたいテキストを記載します。

そのhref属性とセットで使用されるのが、リンク先との関係を示すためのrel(リレーション)属性です。例としてrel属性のnextがあり、<a href=”〇〇” rel=”next”>…</a>とすることで、リンク先のページはリンク元の2ページ目に関連があると示すことが可能です。

同様にnextの部分をprevに変更すれば、リンク元の前ページであると表すことができます。

また、nofollow(ノーフォロー)もrel属性の一つです。<a href=”〇〇” rel=”nofollow”>…</a>という形で使用することで、リンク元のリンクジュースをリンク先に渡さないようにすることが可能です。

「リンクジュース」とはリンク元がリンク先に与える影響のことで、検索エンジンが評価を決める際の基準の一つです。リンク元が知名度のあるサイトなら、リンク先にも良い評価を与えるといわれています。

しかしリンクジュースが不正に操作され、有益な情報を持たないサイトが上位に表示されるようになったことで、検索エンジンはリンクジュースを使用しての評価を見直しているといわれています。そのため、現在ではSEOとしての効果は不確定だと考えられています。

現在は、注文フォームやログインページといった評価を受ける必要のないページで使用されることが多くなりました。こうすることで、より重要なページを優先的に収集し評価してもらいやすくなります。

また、リンク先をどのように開くか指定できるtarget属性も、href属性と共に使われます。こちらもrel属性と同じくa href="〇〇"の後ろに挿入して使用します。

target属性には4種類あり、使用頻度の高い「別のタブでリンク先を開くようにする」ものは「_blank」です。

他には親ウインドウで開く「_parent」、最上位階層のウインドウで開く「_top」、現在のタブで開く「_self」があります。ただ、リンクは何も指定しなければ通常同じタブでリンク先が開くため、「_self」を使用することはあまりありません。

また、それらの代わりに任意のターゲット名を記入することで、その名前がついたウインドウを開くこともできます。その場合は、先にそのターゲット名がついたウインドウを作成しておく必要があります。

SEO対策として注意すべき点は、アンカーテキストとリンク先の関連性です。リンク先とかけはなれた内容のテキストが設定されていた場合は評価が下がってしまいますので、必ずリンク先の内容を的確に表すテキストへリンクを貼るようにしましょう。