ハブとは
ハブ(hub)とは、Webサイト上では主に複数の重要な情報にアクセスできる中心的な役割を担うハブページのことを指し、車輪の外周と車軸をつないでいるスポークの集まる中心を意味するハブに由来します。
検索エンジンは、検索されるキーワードに必要な情報や検索者が求める疑問に対して正確な回答を得られる優秀なサイトを適切に評価し、上位に表示することを目指しています。そのため、いくつもの優秀なオーソリティサイトにアプローチできるハブサイトも優秀なサイトとして評価・認識され、上位に表示される仕組みになっています。
具体的には、有名な検索エンジンに導入されていると言われているHITSアルゴリズムが、検索結果を表示する段階で、信頼度の高いオーソリティサイトへ導くハブサイトを参照して関連性の高いページを抽出するプロセスの影響を受けます。このとき、必要な情報を得られる可能性の高いサイトにつながっているハブサイトとオーソリティサイトが評価されます。
ハブサイトが掲載されている内容の質や情報の有益性で評価される一方、オーソリティサイトは内容が正確である、プロフェッショナルで豊富な情報が得られるなど、信ぴょう性のある内容や情報を有しているか否かが評価に直結します。これらのサイトの質はアルゴリズムでスコアリングをされており、関連性の高いWebページからのリンク数でオーソリティスコアが、関連性が高いWebページに対するリンク数でハブスコアが上昇します。
多くの優秀なオーソリティページにリンクするWebページを作成すると、スコアが上昇して検索の上位に表示されることが期待されます。このように相互関係にあるWebページ群ですが、人為的にリンク作成できる発リンク側のページよりも受動的にしかリンクが増加しないオーソリティページを評価する傾向があるため、単純に優良なサイトを集めただけでは必要以上に評価されないケースが散見されます。
また、被リンクページという立場にあるオーソリティサイトは、リンクを受けやすいように環境を構築しなければスコアを上げることができません。それに対して、ハブページは優秀な発リンクを増やし、なおかつ関連性の低い発リンクを減らして行くことで、能動的にスコアを上げることができます。このようにハブサイトの評価はWebマスターの能動的な活動によって向上するため、改善の施しやすさの面で消極的なオーソリティサイトよりも優位に立ちます。しかし、Webマスターの活動量に依存するため、検索結果の上位を争うサイトやページの母数は比較的多くなります。