ドメインとは
ドメインとは、Webサイトに必要なインターネット上のアドレス(URL)のうち、個々のページの、アドレスの最上位となる識別部分のことを言い、インターネット上の住所にあたります。
例えば「https://www.yahoo.co.jp/」の場合は「yahoo.co.jp」がドメインです。ドメインはネット上では唯一無二の文字列であり、他者が後から使うことはできません。
また、ドメインはIPアドレスと同様の役割を担っています。IPアドレスとはインターネットに接続されているコンピューターやサーバー全てに割り振られている数字のことです。例えばYahoo!のIPアドレスは「182.22.59.229」です。ただIPアドレスは数字の羅列で覚えにくいため、ドメインが使用されています。
ドメインはWebサイトだけではなく、メールアドレスにも利用されます。例えばYahoo!が提供しているフリーメールでは、「abcde@yahoo.co.jp」というように、Webサイトと全く同じ「yahoo.co.jp」というドメインが使われます。異なる点は、Webページの場合は「https://www.yahoo.co.jp/page1」のように、ドメインの後にページを示すアドレスが続き、メールの場合はドメインの前にユーザー名、「@」と続くことです。
また、ドメインはピリオドによって複数のパートに分割されています。上記の例で言えば、「yahoo」「co」「jp」の3つのパートに分かれます。「yahoo」にあたる箇所は、取得する側が自由に決めることができます。しかし、続く「co」「jp」については、既定の文字列から選ばなくてはなりません。これらは「トップレベルドメイン」と呼ばれます。
例えば「co」「jp」の場合、「co」は会社(company)を指し、「jp」は日本(japan)を指します。「jp」の部分は「国コードトップレベルドメイン(Country Code Top Level Domain)」と呼ばれ、アメリカなら「us」、フランスなら「fr」と決まっています。さらに「co」と「jp」を合わせた「co.jp」は日本の株式会社、有限会社などを意味します。実際「co.jp」は国内で登記している企業のみが取得でき、個人が取得することはできません。同様に「or.jp」は社団法人や財団法人、「ac.jp」は学校法人、「go.jp」は行政機関などを意味します。これらの文字列は「属性JPドメイン」と呼ばれ、団体の属性によって取得できる文字列が指定されています。
こういった属性JPドメインに対し、「abcde.jp」のように属性部分のない「jp」のみのトップレベルドメインも存在します。これは「汎用JPドメイン」と呼ばれ、基本的に日本国内に住所があれば誰でも取得が可能です。
一方、国や組織に関係なく取得が可能なドメインもあります。例えば「com」「org」「info」などが該当します。それぞれ「企業活動」「非営利活動」「情報提供」などを意味します。ユニークなものでは「shop」「tours」「games」や「red」「blue」「black」というものもあります。これらは「分野別トップレベルドメイン(Generic Top Level Domain)」と呼ばれ、汎用JPドメインと同様、文字列に属性部分は不要です。