強調スニペット(Featured Snippets)とは

強調スニペット(Featured Snippets)とは、Googleで検索をしたときに、一般的な検索結果とは別に答えとなる内容がダイレクトに記される領域のことを言います。これによりユーザーは個々のサイトを訪問することなく、自分が知りたかった答えを素早く得ることができます。強調スニペットはGoogle Homeの音声認識技術で検索をした場合、それに対する回答としても使われます。

一般的に、検索結果からのWEBサイトへの流入数は上位に行くほど高くなります。しかし強調スニペットは最上部、もしくはそれに準じた目立つ位置に強調された状態で掲載されるため、自社サイトに対して多くの流入を見込めることになります。特にスマホの場合、PCに比べて画面の表示面積が狭いため、その効果はより高まります。

強調スニペットには、回答となる情報と、引用元のWEBサイトのページタイトルやURLがまとめて表示されます。掲載される情報の多くはテキストや画像ですが、例えば、チケットの価格などは相場料金が表となって表示されたり、料理のやり方などは手順がリスト形式で示されたり、曲名を調べた場合はその曲の動画やアーティスト情報などが出てくるなど、多くのパターンがあります。これらの領域は枠線で囲まれ、重要な単語は太字で表示されるため、一般の検索結果に比べてかなり目を引くようにできています。

ただし、強調スニペットは、必ず検索結果ページに表示されるものではありません。Googleの説明によれば、検索に使われたキーワードが質問の形を取っているときに、強調スニペットが表示されるとされています。例えば、キーワードが「スマートフォン」の場合は表示されませんが、「スマートフォンとは」というキーワードで調べると、その答えが強調スニペットでユーザーに示されるということです。

また、強調スニペットの引用元に選ばれるための基準や条件は公開されていません。Googleは、「ユーザーの質問に対して回答しているページをプログラムが自動で検知している」と繰り返すのみです。多くの場合、検索結果の最上位となったページが使われますが、中には2位以下のサイトから選ばれることもあるほか、複数のサイトの情報を組み合わせて表示されることもあります。

強調スニペットに出てくる情報に自社のサイトが選ばれるためには、ひたすら記事の内容の精度を高め、検索に使われたキーワードに対して的確な答えを記載するように心がけることが近道です。また、Googleの検索プログラムに対してページの情報を正しく理解させるため、見出し、表、リストなどのタグを適正に使うことも必要でしょう。