ユビキタスとは、生活のあらゆるところでIT環境にアクセスできる世界や概念を指す。語源はラテン語のubiqueで、「遍在する」「あらゆるところにある」を意味する。
また、「利用者がコンピューターの存在を特に意識しなくても、複数のIT機器やネットワークなどへ様々な端末からアクセスできるような環境である社会」を総称して「ユビキタス・コンピューティング」、「ユビキタス社会(ユビキタス・ネットワーク社会)」と呼ぶ。
こうしたユビキタスは急速に発展しているが、具体例としては、個人でのパソコンの所有や、ネットカフェ・図書館などにおけるコンピューターやネットワークの共有、スマートフォンやIT内蔵家電の普及などが挙げられる。
ユビキタスの発展に伴い、ICチップ小型化、ネットワークの高速化、セキュリティ技術の向上など、IT技術の進展も多岐に亘る。空港、飲食店、公共施設などで無線LANやBluetoothが無料で使用できるといった「無線ネットワークの公共化」は、ユビキタスの顕在化と換言できる。