SWOT分析とは、経営戦略を立てる際に自社の状況を把握するための分析手法。内部環境と外部環境をそれぞれプラス面とマイナス面の2つの側面から考え、4項目に分類する。
内部環境は強み(Strength)と弱み(Weakness)で「自社独自のもの」、外部環境は機会(Opportunity)と脅威(Threat)で「コントロールできない範囲のもの」が該当する。
強みは自社の得意分野で他社よりも秀でているもの、弱みは苦手分野で他社との競争で劣るもの、機会は社会情勢の中でビジネスチャンスとなり得るもの、脅威は自社の存続を妨げるものを指す。外部環境は、現状だけでなく2、3年先を想定することで、経営戦略としての機能を果たせる分類が可能となる。SWOT分析はあくまでも現状を把握するための手法であるため、分類するだけでは戦略としての意味をなさない。
分類した4項目を、強み×機会、強み×脅威、弱み×機会、弱み×脅威と掛け合わせる「クロスSWOT分析」により自社の現状分析を行うことで、実行に繋がる戦略策定のきっかけとすることができる。