パレートの法則(2:8の法則)とは、マーケティングにおいて「顧客全体のうち上位2割の優良顧客が、全体の売上の8割をあげている」という法則のこと。「20:80の法則」「パレート分布」「ニハチの法則」などとも呼ばれる。1897年にイタリアの経済学者、ヴィルフレド・パレートにより提唱された。
パレートの法則に基づくと、全ての顧客を平等に扱う必要はない。顧客を2割の優良顧客とその他8割とにセグメンテーションし、それぞれに合ったマーケティングを行うことで、費用対効果を高めることができる。CRM(顧客関係管理)やOne to Oneマーケティングにおいて、優良顧客に対して優遇施策が行われるのは、この法則に基づいているためである。
パレートの法則は、当初は所得分布の偏りの経験則として使用されていた。しかし現在では「全体の2割の要素が、全体の8割の数値を生み出している」という法則として、マーケティングのみならず自然現象、社会現象にまで当てはまるとされ、さまざまな場所で用いられている。