マスターデータ

「マスターデータ(Master Data)」とは、主に企業などにおける情報システムの遂行に必要な基本情報のこと。

マスターデータを管理することを「Master Data Management(MDM)」という。現場では「マスタ」と省略されることが多く、「顧客マスタ」「商品マスタ」のように分けられているのが一般的。

顧客との間で行われた商取引の詳細など、システムを動かすたびに蓄積されて増え続ける「実績データ(トランザクションデータ)」が流動的であるのに対し、「マスターデータ」はシステムを動かす前に入れておくべき固定的なデータで、必要な情報を選択し、紐づけすることで会計情報・顧客情報・個別情報・社員属性などさまざまなデータベースに共通する台帳的な役割を果たす。

継続的な顧客の受注情報を毎回記録する手間が省けるほか、連絡先や名称などの顧客情報に変更があった場合にも、マスターデータを修正しておけば参照先への変更も自動的に行われる。