イベントマーケティングとは、イベント主導型マーケティング、またはEBM(Event Based Marketingの略)とも呼ばれる。
ここでいうイベントとは、顧客にとって人生の節目ともなりうる出来事(就職、結婚、出産、住宅購入など)を指している。企業が顧客ニーズに即座に応え、商品やサービスの販売チャンスとできるよう、タイミングに合った商品情報を的確に提供するための仕組み。
従来の顧客情報分析では、年齢や住所、年収などの人口統計的な属性を中心として顧客を分析していた。これに対し、EBMでは顧客がどのような状態にあるかに重点を置いて分析し、購入に対する動きを予想する。たとえば、結婚を機に引越しする、子供が生まれたのをきっかけに生命保険に加入する、などの行動が挙げられる。
特に結婚や出産は、年齢や職業に関係ないため人口統計ではデータが合わなくなるが、EBMを用いることで、ターゲットを絞って情報を届けることができる。
日本の金融機関でもEBMの導入が始まっており、ITを駆使しながら膨大な過去の顧客データを分析し、個々の顧客に合わせたマーケティングを進めている。