ダイレクト・マーケティングとは、企業と顧客が直接的な双方向コミュニケーションを行い、顧客のレスポンス(反応)を測定しながら商品の購入や問い合わせを促すマーケティング手法のこと。顧客と直接コミュニケーションを取ることから、費用対効果がはっきり分かるという特徴がある。米国の広告会社ワンダーマンの創始者として知られる、Lester Wunderman(レスター・ワンダーマン)氏が1961年に初めて提唱した。
まず、ターゲットとなる顧客の属性を想定し、それに応じた複数のメディアに広告を掲載する。広告をたどって行われた資料請求や商品購入といった顧客の反応などのデータを収集すると同時に、メールなどで直接顧客とコミュニケーションを取り、さらなる購買促進につなげることを目的としている。
近年ではビッグデータを活用することで、個人の好みや購買履歴も容易に収集できるため、より緻密なターゲティングが行えるようになった。このようにインターネットテクノロジーと融合することで、今後さらなる進化が期待される。