カスタマー・エクイティ

カスタマー・エクイティは、顧客自体に資産的な価値(エクイティ)があるという考え方をもとに算出する「顧客生涯価値」のこと。顧客の1人ひとりが生涯にわたって企業にもたらす経済的利益の合計によって導き出す。

車の購入を例にすると、保険費や燃料費などの合計がこれに当たる。この数値を高めることが、企業の力を強めることに繋がる。

企業にとってカスタマー・エクイティは、全顧客のLTV(Life Time Value)の総合計とも言える。新規顧客と既存顧客それぞれのカスタマー・エクイティの合計となるので、いかに新規顧客を多く獲得し、既存顧客の流出を抑えるかが重要な鍵。とくに既存顧客と良好な関係を長期的に結ぶためには、さまざまな販売促進戦略が必要になる。

カスタマー・エクイティが生まれた背景には、市場が成熟して、新規顧客を継続的に獲得することが難しくなってきた点がある。現実的には一部の優良な顧客が売上の多くを占めることから、そうした顧客を多く抱える企業は価値が高いと評価される。