commodityとは日用品・必需品といった意味の他、経済分野において、原材料や農作物、鉱物などの「生産者が違っても本質的に代替が可能なもの」を指す単語。
コモディティ化とは、競合する複数の製品やサービスにおいて、企業間の技術力やサービス力が高度化・均質化した結果、当初は機能・品質・ブランド力などの付加価値を持っていたものが無個性化してしまい、顧客の商品選択基準が価格・購入の利便性のみとなること。
それぞれの商品の特徴が際立っている場合は、顧客は各商品の付加価値を基準として選択を行う。しかし「どの商品も似たようなもの」という状況では、顧客は日用品のように価格を基準として選択を行うようになる。価格競争により企業が利益を上げられない地獄のような状態をコモディティ・ヘルとも表現する。
商品の一般化には大衆的な需要があるという側面はあるが企業の利益は縮小するため、コモディティ化を脱するためのブランド戦略やコミュニケーション戦略が今後の課題となる。