サジェストキーワードとは?調査に使えるツールも紹介
自社のWebコンテンツを作成した場合、アクセス増加を目指すためにはSEO対策が重要です。またSEO対策で重要なことは、サジェストキーワードについて知ることです。ここではサジェストキーワードついて解説し、調査に使える便利なツールについても紹介していきます。
サジェストキーワードとは
「サジェストキーワード」とは、検索エンジンがユーザーに対して提案するキーワードのことです。大抵の場合、検索窓で文字を入力した際に、予測として自動で出てきます。入力を終えていない状態でも先読みして表示されますが、これはこれまでの検索頻度や入力した文字との関連性をもとに判断されているのです。
サジェストキーワードの活用方法
提案される単語は過去のデータから予測されているため、多くの人が関心を持っているものが表示される傾向にあります。そのため、サジェストキーワードを知れば多くの方が求めているものを把握し、コンテンツの制作にも有効活用できます。
例えばあるキーワードに基づくコンテンツを作ろうとした場合、その内部にサジェストキーワードも含めて内容を盛り込めば、多くの人に関心を持たれやすいコンテンツが作成できます。もちろんそれだけでアクセスが見込めるようになるわけではありませんし、サジェストキーワード同士の関連性なども考慮しなければなりません。そのため全体としてのまとまりも意識した上で活用するとよいでしょう。
サジェストキーワードを調べるには
サジェストキーワードを調べる方法に関して紹介します。主に、検索エンジンを利用する方法とツールを利用する方法があります。
検索エンジンで調べる
ブラウザの検索窓で実際に入力して調べる方法です。また、一度検索を実行し、結果ページの下部を確認することでも調べられます。
なお自身が過去に検索したことの影響を受けることもあります。その場合は、シークレットウィンドウを開いて同様の方法を試すとよいでしょう。履歴の影響を受けないように確認できます。
ツールを利用する
以上のように、実際に検索することで調べることは可能です。しかしこれでは、調べられる数に限界がありますし、効率的ではありません。そこで、より詳細に調べたいという方には、専用ツールの利用がおすすめです。
サジェストキーワードの調査に使えるツール
ここからは実際によく使われているツールをいくつか紹介していきます。
グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
「グーグルサジェスト キーワード一括DLツール」では、Googleで検索した際に表示されるサジェストキーワードの候補を、CSVに出力してまとめてダウンロードできます。1度の操作でCSVにまとめられるため、検索数が多い場合におすすめのツールです。なお、Google以外にもAmazonやYouTubeのサジェストについても同様にダウンロードすることが可能です。
注意点としては、非会員の場合は検索できる回数が1日1度に限られてしまうため、このツールが気に入った方は会員登録をして利用するのがおすすめです。
Keyword Tool
「Keyword Tool」ではアカウントを作成が不要かつ無料で使用できます。検索語句に対してロングテールを最大750個まで生成してくれます。これはほかのツールと比較してもかなり多い抽出数です。
ロングテールとは「2つ以上の単語を組み合わせて、検索するユーザーの求めるコンテンツを作成することで、集客を行うSEO戦略」のことです。Keyword Toolでは、この複合キーワードを自動で生成することが可能なのです。
Googleサジェストを活用しており、わかりやすいインターフェースを備えるほか、「スピーディに候補を出してくれる・言語を83種類から選択できる」などの特徴もあります。さらに、eBayやPlay Store、Instagram、TwitterなどのWebサービスからも、サジェストワードを取得できるので、幅広いニーズに対応することができます。
なお、それぞれの検索ボリュームやクリック単価まで調査するには有料のPro版にする必要があります。Googleのキーワードプランナーでも同様の機能が搭載されていますが、こちらは比較的動作が軽く、ストレスフリーで使えるため、少しでも素早く作業したいという方にはおすすめです。
ラッコキーワード
「ラッコキーワード」では、調査結果をアルファベット順および五十音順で表示してくれます。国産のツールであるため操作方法や詳細情報に関しても理解しやすく、Yahoo!知恵袋やgooの質問なども一括して検索してくれます。
ただキーワードを表示するだけでなく、Q&Aサイトの内容まで調べられることで、よりコンテンツ作成において有用と言えます。サジェストを少数調べるだけであれば手作業でもそれほど時間はかかりませんが、Q&Aになってくると一つひとつ自分で調べるのはかなり時間がかかってしまいます。そのためこれらの情報も取得したいという方はこのツールを使って効率的に作業を進めるとよいでしょう。
このツールの利点は、些細な機能ではあるものの作業が効率化される工夫がいくつか施されているというところにあります。
例えば、調査結果のキーワードをクリックすればGoogle検索の結果が表示されることや、調査結果のキーワード横にあるボタンをクリックするとそのキーワードからなるさらに深いサジェストを調べられることなどが挙げられます。確かに、調査結果に基づいて、再度検索を実行すれば同様の結果は得られるでしょう。しかし1クリックでその作業をできるようになるため作業者の負担は軽減されます。
Ubersuggest
「Ubersuggest」ではほかのツール同様にサジェストを調べられますが、さらにキーワードに対する細かな分析ができます。
例を挙げると、1ヶ月間の検索ボリュームや、クリック単価なども無料で確認できます。また、「SEO難易度」という指標も用いられ、オーガニック検索での競合分析結果が示されます。これは、数値が高いほど競争が激しいことを表しています。さらに「コンテンツ候補」としてキーワードから想定される競合ページも確認できます。
無料でできる範囲には限界があるものの、サジェストを取得するだけなら無料版でもある程度は対応が可能です。ただし、機能を最大限に活かすにはアカウントの取得が必要で、取得した全データや、キーワード履歴の確認をするには有料であるPro版へのアップグレードが必要になります。
多機能であるため、本格的にSEO対策をする必要がある場合や1つのツールで多くの分析を行いたいという方にはおすすめです。
OMUSUBI
「OMUSUBI」もYouTubeやAmazon、Dailymotion、Wikipedia等を対象にサジェストを取得できます。ほかのツールと比較した特徴としては、検索結果が地図のように示されるということでしょう。キーワードマップと呼ばれるもので、放射状に関連ワードが結び付けられ、それぞれの関連性を視覚的に把握できます。
機能は多くなく、大量のキーワードが示されるわけではありません。しかし、ほかにはないユニークなUIを用いたツールで、上記のような独自の魅力に富んでいます。実際に使用して、マップでの表示が自社にフィットするかどうか、試してみてください。
まとめ
あるテーマに関するコンテンツを作成する場合、SEO対策としてサジェストキーワードも意識することが大切です。検索エンジンを使ってマニュアルで調べることも可能ですが、より効率的に作業を進めるためにはツールの利用がおすすめです。無料のツールも多いため、まずは気になったツールを実際に使ってみながら、自社に適合するものを探しましょう。