Webアプリケーション開発者には朗報かもしれません。
2016年1月12日(日本時間は2016年1月13日)、いよいよマイクロソフト社のInternet Explorer (以降、IE)のサポートポシリーが変更になります。
今までマイクロソフト社は、OSごとに複数のIEバージョンをサポートしていました。今回の発表により各Windows OSごとに定められたIEバージョンより古いIEのサポートを打ち切るとのことです。
たとえばWindows 7では、IE8、9、10、11をサポートしていましたが、2016年1月12日以降にはIE 11のみがサポート対象になります。
Windows Platform |
Internet Explorer Version |
Windows Vista SP2 |
Internet Explorer 9 |
Windows Server 2008 SP2 |
Internet Explorer 9 |
Windows 7 SP1 |
Internet Explorer 11 |
Windows Server 2008 R2 SP1 |
Internet Explorer 11 |
Windows 8.1 |
Internet Explorer 11 |
Windows Server 2012 |
Internet Explorer 10 |
Windows Server 2012 R2 |
Internet Explorer 11 |
* 「IEBlog: Stay up-to-date with Internet Explorer」より、2015年2月1日現在
Webアプリケーション開発者にとっては、常に悩まされ続けた互換性問題ですが、少しは楽になりそうです。「IE8 表示が崩れる」や「IE 互換性」で何度検索をしたかわからないくらい常に表示が崩れる現象に悩まされていたので、各バージョンでのチェックをしなくて済むのは喜ばしいことです。
その一方で企業にとっては、いまだに多く使われているIE8や9を期日までに早急にバージョンアップする必要があるので、アプリケーションの互換性テストや対象となるアプリケーションのバージョンアップで四苦八苦する年になりそうです。
そして、Webを運用する立場の人々もサポート対象外のIEからのアクセスが予測されるため2016年1月12日以降には注意が必要になるでしょう。
何れにしても今回のIEサポートポリシーの変更は大きな影響が出ることは間違いなさそうです。