Googleトレンドとは
「Googleトレンド」とは、特定の期間内に、あるキーワードの検索回数がどのように推移しているかをチェックできるオンラインツールです。
Web上でコンテンツを制作したり、マーケティングを行ったりするときには「キーワード」が重要です。なぜなら、多く検索されているキーワードほど、消費者が今調べているホットな話題であり、需要があると言えるからです。その需要を適切に捉えられれば、Webマーケティングにおける施策の成功率がグッと高まるでしょう。
そこで役立つのが、Googleトレンドです。キーワードの検索回数を調べることにより、その名の通り、現在のトレンドを推し測ることができます。検索結果は、視覚的にもわかりやすいグラフや表にし、画像なども併せて表示してくれるため、誰にでも使いやすいのがうれしいポイントです。また、キーワード別に人気度の傾向を比較したり、国ごとに人気度を色で分けて表示したりすることもできます。もちろん、特定の国や特定の期間など、検索の枠組みも指定可能。こうした機能を使いこなし、トレンドを深堀りしましょう。さらにGoogleトレンドでは、これらの機能を登録不要かつ無料で使用できます。
Googleといえば検索ツールの最大手で、毎日億を超える検索が行われています。そのため、Googleトレンドによるキーワード検索は、「世界最大のリアルタイムデータベース」ともいえ、今や多くの企業でWebマーケティングに活用されています。
Googleトレンドの主な機能(メニュー)
では、具体的にGoogleトレンドでは何ができるのでしょうか。以下では、主な機能について解説します。なお、Googleトレンドの最新情報について知りたい方は、公式ホームページをご参照ください。
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
特定のキーワードの動向を調査(調べる)
あるキーワードが、特定の国や期間でどれだけ検索されているかを調べたいときには、「調べる」という機能を利用します。検索窓(検索キーワードを追加)に調べたいキーワードを打ち込むと、そのキーワードの検索推移を折れ線グラフで表示してくれます。グラフは、最高値を100とした相対グラフです。
また「調べる」では、一度に5つのキーワードを比較することもできます。さらに世界の地域において、どこの地域から検索が多いのかを世界地図上で色分けし、関連トピックや関連キーワードも併せて提示してくれます。
調べるときには、検索窓に追加したキーワードを「検索キーワード」として調べるのか、「トピック」として調べるのかを指定しましょう。「検索キーワード」の場合、検索窓に追加したキーワードと同じ言語のキーワードが対象となります。ただし、その単語を含むほかの単語も表示されるため、注意が必要です。
例えば「バスケ」と調べた場合、「バスケットボール」や「バスケットゴール」なども含まれるでしょう。一方「トピック」の場合、言語やキーワードを含む・含まないにかかわらず、同じ意味のキーワードが対象となります。例えば「日本」と調べた場合、「Japan」や「にっぽん」なども含まれます。
より細かく調べたい場合は、フィルターをかけましょう。フィルターでは、国や期間を指定できます。さらに「カテゴリ」と「検索対象」を絞ることも可能です。「カテゴリ」では、そのキーワードが「エンターテイメント」「インターネット」「スポーツ」など、どのカテゴリに属するかを絞ります。「検索対象」では、「ウェブ検索」のほかに「画像検索」「ニュース検索」「Googleショッピング」「YouTube検索」を選択できます。
急上昇したワードを確認(急上昇ワード)
「急上昇ワード」とは文字通り、検索数が急上昇したワードを確認できる機能です。「毎日の検索トレンド」と「リアルタイムの検索トレンド」に分かれており、それぞれその日の急上昇ワードと24時間以内における急上昇ワードが確認できます。リアルタイムの検索トレンドは、1時間ごとに更新されます。「調べる」と同様に、国を指定することも可能です。
該当のキーワードの検索数が何件増えているのか、またその関連記事をランキング順で表示してくれるため、見やすいのがうれしいポイントです。さらに、急上昇ワードについてメールで通知がくるよう設定できたり、HTMLコードを発行してRSSフィードとして登録したりすることもできます。必要に応じて、これらの機能も使いこなせるとよいでしょう。
年単位のランキングを見る(Year in Search: 検索で振り返る)
「Year in Search: 検索で振り返る」は、特定の1年間の急上昇ワードを確認できる機能です。全体の急上昇ランキングはもちろん、「話題の人(男性)」や「○○とは」「話題の映画」など、検索が増えたカテゴリごとにランキングを確認できます。
検索をするときは、まずトップページで対象とする年を選びます。もちろん、国を選択することも可能です。これだけで、カテゴリ別に急上昇ワードが確認できます。
ただしランキングは、前年度と比較して該当キーワードの検索数が増えているかどうかを基準につけられています。そのため、毎年一定数の人気があるキーワードは、検索数が多くてもランキングに載らないことがあります。あくまでも、前年度と比べていることを念頭に置いておきましょう。
キーワードを登録して情報を受け取る(登録)
常に検索ボリュームを知りたいキーワードがある場合、「登録」機能が便利です。「登録」では、指定したキーワードを登録することで、定期的にその検索情報を受け取り確認できます。
登録をするには、まずお手持ちのGoogleアカウントでログインしましょう。その後、メニューから「登録」を開き、右下の「+」ボタンをクリックします。するとキーワードを入力できるため、動向を知りたいキーワードを入力し、検索対象とする国と通知頻度を選びます。通知頻度は、週1回もしくは月1回から選択可能です。
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Googleトレンドの活用目的
キーワードのボリュームを調べることにより、現在のトレンドを把握できるGoogleトレンド。では、企業においてこれをどのようなことに活用されているのでしょうか。ここでは、具体的な活用目的を紹介します。
SEO対策
Googleトレンドは、Webマーケティングの中でも特にキーワードが重要となる「SEO対策」において、大いに役立ちます。活用方法の例としては以下のようなものがあります。
1.キーワードの調査・見直し
Googleトレンドで、現在検索されているキーワードを調査します。関連するキーワードも調べ、自社コンテンツ内で対策しているキーワードと合致するかどうか調べましょう。もしも、現在対策しているキーワードの検索ボリュームが少ないなら、キーワードの見直しを行います。
2.キーワードの発見
急上昇しているキーワードを確認すれば、新しく対策すべきキーワードを見つけられます。そのキーワードを用いて、トレンドに沿ったコンテンツを用意することで、トレンドに敏感なユーザーからの興味を集められるでしょう。
コンテンツ制作
GoogleトレンドはSEO対策だけでなく、コンテンツ作成の手がかりともなります。キーワードを調べるときに表示される関連トピックや関連キーワード、さらに参考となるサイト関連ニュースなどを見れば、そのキーワードを用いてどんなコンテンツを作るかのヒントとなるでしょう。
またキーワードの中には、コタツや浴衣など、季節と関連して重要が増減するものもあります。このような周期的に増減が見られるキーワードについては、需要の高まる時期に合わせてコンテンツを作ることが大切です。まずは対策したいキーワードを検索して、周期性があるのかどうかを確認しましょう。Googleトレンドの折れ線グラフを見れば、周期性があるかどうかが一目でわかります。周期性が見られるなら、どの時期にどんなコンテンツを作成するのか把握できるよう、コンテンツカレンダーを作るとよいでしょう。
広告施策
Googleトレンドからユーザーの需要を把握すれば、広告施策にも役立ちます。具体的には、需要から広告に載せる訴求やキャッチコピーが見つかり、広告の効果を高めることができるでしょう。
さらに、ターゲット分析にも役立ちます。広告施策において、成果を上げるため一番に行うべきなのが、ターゲット分析です。ターゲット分析では、自社商品の購入が見込める、つまり自社商品が生活に欠かせないような人々を見つけなければなりません。Googleトレンドを活用すれば、特定のキーワードがどの地域に響いているのかをチェックできます。そのため、どの地域の人々をターゲットにすべきかが定まるでしょう。
資料用
Googleトレンドのさらなる活用方法に、情報の根拠を示す資料としての活用が挙げられます。先述した通り、Googleトレンドで調べたグラフは、HTMLコードを発行できるようになっているのです。そのため、情報を入れ込めばプレゼンなどの資料としても役立ちます。
そもそもGoogleは検索ツールの代表的な存在で、圧倒的なシェアを誇るため、その検索結果を資料として利用することで、より信頼性が高まります。また、ボタンをクリックするだけで簡単にデータが出せるのもうれしいポイントです。まだ使ったことのない方も、ぜひ資料として活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
Googleトレンドは、キーワードの検索回数を調べられるオンラインツールです。どんなキーワードが調べられているかを知ることで、今のトレンドを理解できます。
また、ただ調べるだけでなく、細かいフィルターをかけられたり、グラフや地図上に結果を示してくれたりと、便利で使いやすい点がGoogleトレンドの大きな特徴です。まだ使ったことがない方でも、安心して使えるでしょう。
利用する際は、「調べる」だけでなく、「急上昇ワード」や「登録」などの機能も活用してみましょう。特に、登録に気になるキーワードを設定しておけば、結果が自動でメール送信されてきます。これらの機能を駆使して、Webマーケティングに役立てていきましょう。
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